今日は在宅勤務の日、
とはいえ全然気が抜けない。それは会社のクリエーティブディレクターやらCOOやらが出席する会議があるからだ。代理店と一緒に、今春のTVCMについての提案を行う。
今在籍している会社は、
どちらかというと日本型の会社だろう。つまり、トップダウンで物事が決まる。
今回のTVCMに関しても、どれだけ事前に調査を行い、コンセプト練り上げたとしても、クリエーティブディレクターが賛成しなければ、通らない。会社のロゴはもちろん、他の会社のロゴや洋服ブランドも手掛けているデザイナーだから納得はいくが、権威のある人が強いということをまざまざと見せつけられる。
そんな環境に居られるということを、有難いと思うのか、
没個性と考えるのか、それはまだ分からない。
結論、我々提案側が推していた企画案が採用された。
その結果自体に対しては、すっと肩をなでおろすような気持ちだった。
ただ、他に考えちていた3案がばっさりと切られて、感想さえも言われない、というそのはっきりさにはちょっと驚いた。
もちろん、良くも悪くも捉えられると思うけど、はっきりさせることの功罪もあると思う。
世の中で良いと言われていることが強者となり、
他の価値観が弱者として見られる。そして、その間、中間地点に実は沢山のグラデーションがあるということも見られない。
ビジネスはこういうものだ、ということは理解しつつ、なんだかなぁと思った。
このグラデーションについて、一つ紹介したい。
NHKラジオで、韓国の「クィア文学」についての放送があった。
メインストリームではない、でもだからといって弱者とも言えない。
物事はグラデーションで、決して何が強くて何が弱い、
何が正しくて、何が間違ってるってはっきりとは決められない。
多様な視点や価値観を大事にしたい、って思える内容だった。
今日自分が仕事で思ったことと、ちょっとリンクしたのでシェア。
おやすみなさい。