日曜日
今日は実家に帰って、シフォンケーキの製造に勤しんだ。シフォンケーキは、完全に冷めないと型から抜けないから、早く作って少し放置しておかないといけない。もちろん、日帰りになるから時間は限られている。だから、今日はとにかく準備が整い次第、家を出る予定であった。
とはいえ、日々のルーティーンはあきらめたくない。掃除、ランニング、英会話、これを全部終わらせてから行きたい。そう思っていた。
朝目が覚めると、6時10分。やってしまった。寝坊だ。本当はいつもよりも30分早く起きる予定だったのに、気がづいたらいつもよりも30分以上遅い起床だった。別に仕事があるわけじゃないから、気持ち的には焦らなかったけど、でもかなり自己嫌悪に陥った。しかーし、そんなことでクヨクヨしている暇はない。高速ですべて終わらせ、予定通りの時間に家を出ることに成功。
「こんな焦った気持ちでケーキを焼くと絶対に失敗する」
そう思った僕は、電車での読書中も含めケーキを焼いている最中も、モーツァルトのピアノソナタを永遠に聞いていた。何か別のことに集中したい時、モーツァルトのソナタはとても心地よい。
そんな様子を見て、母が思い出したように僕に教えてくれた。いま通っているピアノの生徒の中で、何かと言い訳をして練習をやらない、それどこから最近は無断欠席をする男児の生徒がいるとのことだった。親御さんに連絡をしても、
「いま仕事で〇〇に居るから、ちょっと把握してなくて。また後で言って聞かせます」
これで終了。
それを聞いて、とてもモヤモヤした。
何か大きなきっかけがあったり、優れた才能がない限り、自分の意思だけでピアノを継続して習い続ける、練習することって子供にとっては結構難しいと思う。ピアノ鮭じゃないと思うけど、小さい頃の習い事や勉強、お手伝いも含めて、子供が子供の意思だけで取り組むって、あんまり多くないケースだと思う。
親の存在がとても影響していると思う。勉強をしている隣で、一生懸命仕事に取り組んでいる親の姿。ピアノの練習をしている傍らで、自分も資格試験の勉強を頑張っている親の姿。どんなに忙しくても、朝と夜にはしっかりと会話をしてくれる親の存在。
こういう親の存在、つまり、
「親も頑張ってるんだから自分も頑張らなきゃ」
「親が一生懸命、でも楽しそうに勉強している姿を見て、自分も楽しもうと思う」
「だれも見ていてくれなくても、親はちゃんと見ていてくれている」
こういう関係性があって、子供は頑張れるんだと思う。
今の時代、どんどん子供たちも忙しくなっていると同時に、親もどんどん忙しくなっている。なぜ女性の社会進出が日本は進まないのか、という議論もあるけど、それだけを進めても、親子関係にひびが入る可能性もあるのでは、とちょっと妄想した。
ピアノ、僕は好き。そしても今も基本的にクラシック音楽ばかり聴いているのも、小さい頃の環境かなと思う。
色々繋がっているね。
おやすみ