HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

4月29日 ターゲット設計について考える

土曜日

 

長い人は今日からGW突入という人もいるとのこと。僕は、来週月曜・火曜ともに仕事ということもあって、この土日は特にいつもと変わらない。むしろ、月初は経営会議案件があり、かつ今実施中のキャンペーンの4月分がしまる、ということもあって、大忙しになる見込み。

そして、なんといっても僕にとって5月というのは、冬のプロモーションを考え始める月という大事なタイミングなのだ。

「え、もう冬のキャンペーン?まだ夏来てないけど」

って思う人もいるかもしれないが、もう始めないと間に合わないのだ。

 

前はメーカーで働いていたこともあって、ここら辺の前倒しレベルに対しては、ある程度抵抗はない。だいたいメーカーの冬商品の確定は6月頃だったりするし、まあその時期ですよねぇっていう感じだ。

 

プランニングをしていくにあたって、やっぱり僕は丁寧にペルソナとなる生活者像を描いていきたい。今の会社の理念の一つにスピード重視というのがあり、何かとスピードが重視される企業風土ではある。でも、このスピード重視がマーケティングにおいては結構マイナスに働いているなぁと思うこともある。

例えば、ターゲットを設定する時。割とインサイトまで深堀するのは当たり前だと思うが、僕がジョインした時には結構そのあたりが雑だった。というよりも、だれに何を売るか、というよりも、どうやって売るかの方にエネルギーを割く風土があるから、割とターゲット選定が雑になっていたのだ。そして、このどうやって売るか「HOW」の方は、営業とも沢山議論を交わす必要があり、営業が強い今の会社では非常に重要に考えられている。

 

ただ、〇〇に住む、年収××の、△△人の子供を持ち、買い物はXXでする、40代のワーキングマザーとかっていう風に設定したところで、

「で?これって誰よ」ってなってしまうと、個人的には思ってしまう。

この設定でも、例えばどれくらい日々家事をする時間があって、とか、土日はどうやって過ごしていて、とか、オフィス勤務なのかテレワーク中心なのか、とかによって1日の過ごし方は多種多様だ。さらに、ここに趣味が加わったり、両親が割と近くに住んでるのか、とかで大きく変わる。

昨年の購買データから、色々な他のデータと突合し、仮説を重ねていくことで、まるで実在するようなペルソナを作る必要があるのだ。というのも、プロダクトやサービスは、結局その機能によって、そのターゲットの何をどうするのか、ということに繋がるから。更に言ってしまうと、その人の課題や悩みが、プロダクトやサービスによって解決されたことによって、周りにどういう影響があるのか、そしてその影響がそのターゲットにどういう風にカムバックして、生活がどう変わるのか、というところまで設計する必要がある。

 

とにかくスピード!と言われて、次々とスピード重視が求められるタスクが降ってくる今の環境下で考える戦略は、前年売上はカバーできると思うけど、前年を超えることは厳しいと思う。だから、こういうじっくり考える作業は土日にやることになってしまう。でも、正直いうと、もし僕が個人事業主だったら、こういうこと考えるのは当たり前、というかむしろそうでもしないと生きていけないと思う。。。

 

今日は、本当はこのじっくり考えること、観察することという文脈から、他のストーリーに展開する予定だったのだけど、図らずも長くなってしまったから、このあたりでストップしたいと思う。

 

最後に、やっぱり生活者をブロックで捉えるんじゃなくて、個別に観察すること、そしてそのターゲットだけじゃなくて、その周りまで見ることが大事だよねって改めて思わせてくれた本を紹介する。

『ジョブ理論』だ。

https://amzn.to/41PIr9u

 

まだ半分しか読んでいないけど、なるほどが止まらない一冊だ。

 

もっとゆっくり、丁寧に観察しよう