HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

5月5日 耳から始まる

金曜日、と書きながらも、全然金曜日の感じがしない。どちらかというと、土曜日な感じがする。GWの真ん中の日というよりも、むしろ残りは日曜日を残すのみ、っていう雰囲気だ。というのも、このGWで取り組んできたこと、学んだことを早く実践したいという気持ちがあるからだろう。

 

GWという休暇だからと言って、一日中暇なわけではない。ルーティーンはこなす必要があるし、運動も必須だ。家事もするし、買い物にも行く。その中で、日頃は出来ないことをやりたいと時間を有効活用するために四苦八苦している。

いま、心から思っていること。時間と耳が足らない、ということ。

 

僕は、この日記でもしばしば書いているように、voicyやpodcastのヘビーユーザーである。まず朝起きると、spotifyやらAmazon Musicやらを開いて、更新されている番組をダウンロードする。そのあとは、一番頭が冴えている寝起きの時間に、本の要約サイトフライヤーで紹介されている、その日の本を耳読しながら家事をこなす。その日の更新された最新版が聞き終わると、今度はvoicyへ移行。ランニング中もvoicyを聞き続け、帰ってきたら、今度は海外のニュースをpodcastで聞く感じだ。

 

そして最近そこに、Audibleが追加された。そもそも、いまAudibleは2か月99円キャンペーンを実施中ということ、更に読みたい本がありすぎる中で、全てを紙&電子版では消化しきれないこと、小説も味わいたいのだけど、小説を紙とか電子版で買う気にはなれないこと、そして耳読としてAudibleが優れているというのを、Voicyパーソナリティの人が紹介されていたのを聞いたこと・・・、

と、とにかく色々なことが偶然重なって、いまAudibleを始めてみるしか!ということで実際に初めて見た。

 

想像以上に良い。

まず、一日の中の癒しとして小説に触れる機会を作ってくれること、これが神だ。今日聞いたのは、新海誠監督が有名になる前に出されていた『言の葉の庭』の小説版だ。アニメしか見ていなかったので、まさかこんなに長い小説だったとは!とかなり驚いた。そして、豪華声優陣が音声入力している点も魅力的だ。実は、一昨日ちょうど新宿御苑やら代々木周辺を歩き回っていたので、この本のタイトルを見つけて、即DLした。

次に文章を読むにはちょっと難しいかな(もしくは、自分に全然事前知識がなくて飽きちゃうかも)と思う本に挑戦できることだ。ずっと気になっていた、成田悠輔氏の『22世紀の民主主義』だ。Amazonでも、かなり高評価だったのだけど、なかなか手が出なかった。昨日の夜から聞き始めて、今ちょうど聞き終わったけど、とてつもなく面白い。きっと文章で読んだら、途中で諦めていたと思うが、耳だからこそ理解が増した。

 

更に、この前とあるポッドキャストで紹介されていた、北丸雄二氏の『愛と差別と友情とLGBTQ+』、これがとても気になって新宿の図書館に借りに行った。とても分厚い本だったこともあって、実際に借りるかどうかちょっと検討するために、その場で30分程度読み込む。びっくりするくらい、すっと入ってくる文章で借りて帰ってきた。

 

図書館に行くと、関連本がずらっと並んでいて、しかもそれらが流行りものとかではなくて、読むべき名著を中心に置かれている。本のタイトル見ただけでも、例えば性的マイノリティとか、メディア論とか、これだけ多くの人が当事者意識を持って書物を書いてるんだ、、、というエネルギーを感じることが出来て、畏敬の念を覚える。これも、podcastがなかったら出会えなかったものだ。

 

忙しい現代人、とは言え、何かをやっている時、耳は絶対に空いてるはず。音楽を聴いているその時間の半分を、音声メディアに変えてみるだけで、その瞬間から周りの風景がガラリと変わる。ぜひやってみてほしい。