HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

5月7日 その鎧は味方をも撥ね退ける

日曜日、

これまでのGW4日間とは打って変わって、朝から雨が降っていた。早朝ランニングの時間帯は、傘もいらない程度だったこともあって、問題なくいつも通りのルーティーンを実行できたけど、8時頃にはかなりの勢いで降り始めているようだった。

あぁ、これは外出するの結構めんどうだなぁと思いつつ、心のどこかでは喜んでいる自分がいた。これだけ雨が降っていると、どこも空いているだろうと思ったのだ。その予想は的中し、明日からの仕事の準備をしに行ったカフェも、備蓄品を購入するために立ち寄ったスーパーも、今日までがセールの某アパレルショップも、かなり空いていた。僕も、靴の中が雨でぐちゃぐちゃになっていたので、本当ならば早く帰りたかったけど、ここで帰ったらきっとそこから怠けてしまうだろうと思って、そのまま買い物をやり、最後またカフェで読書に耽った。

 

こんなに雨が降っている中でのウォーキングでも、Audibleを聞いていると、まるで別の体験にしてくれる。気分に合わせて、小説を聞いたり、自己啓発書を聞いたり、はたまた、たまにポッドキャストを挟んだりして、本当に一日中にコンテンツに入り浸りの一日だ。今日聞いた中でのおすすめはこれだ。

 

『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』

著者:アダム・グラント

https://amzn.asia/d/a7BNLHL

 

 

かなり有名な本なので、知っている人も多いと思う。ただ、本の分厚さと、海外の方が書いた本ということで、これまで読まずに過ごしてきてしまった。ちょうど、耳読が利用可能ということで、さっそく聞き始めた。

この本の中では、テイカー、ギバー、マッチャーという3パターンの人が挙げられている。

イカーは文字通り、自分の利益だけを優先して行動する人、ギバーはその逆で周囲の幸せや利益を第一に考える人、マッチャーはその中間で、何かを与えたらその見返りを求めるような人だ。まだ全ては聞き終わっていないのだけど、本書の中では、とにかくギバーがいかに成功に近づけるかを、様々なアメリカでの実例を紹介しながら説得してくれる。聞けば聞くほど、自分が全然ギバーじゃないことが分かる。むしろ、僕はテイカーなのかも、とちょっと思ってしまった。

 

僕は、自分に余裕がある時じゃないと、なかなかギバーになれない。つまり、周りを第一に考えて行動を取ることができない。例えば、週明け。業務が溜まっていたり、問い合わせが立て続いていたりすると、周りに困っている人や、自分に相談をしてくれる人がいても後回しにしてしまう。それもあって、土日に準備をして、平日は余裕をもって周りと会話できるようにしたい、っていうのもある。

加えて、僕はもっともっとスキルアップしたいという欲が強い。専門知識と経験を身に着けたいという欲だ。多分それは、絶対に期待にこたえなければいけない、という呪縛と、貢献できていない自分が嫌いだからだと思う。

 

でも、知識と経験で武装して、周りからの期待に向かってまっしぐらという風に進む人に対して、周りはどう思うだろうか。少なくとも、親近感は抱かないと思う。それよりも、アドバイスを求めてくるような、いわゆる可愛げがある人の方が、結果として、周りのサポートを集めることが出来ると思う。

 

あなたが身に着けたその鎧、自分自身を守るというより、むしろ幸せを撥ね退けているかもしれない。

 

ちょっとぞっとした。