HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

5月21日 東京の夜は優しい

日曜日、

 

カーテンの隙間から、いつもよりも少し明るめの光が差し込んでいる。

時刻は6時を過ぎていた。完全に寝坊である。いつも5時半に起きる僕にとって、6時を過ぎていることは致命的な寝坊だ。昨夜は、珍しくお酒を飲み、かつ、バーでネグローニを頼んでしまってだいぶ酔っていた。

急いで掃除をして、ランニングの準備をする。やっぱり、食べ過ぎ・飲み過ぎは翌日に響くなぁと反省気味に、少し俯きながら淡々とやることをこなす。

掃除も、ランニングも、その他雑務もなんとか終わらせ、予定通り8時半から英語のレッスンを受けることに成功した。そして一息ついてしまうと、もうきっと家から出ないだろうと思いつき、そのままの勢いで家を出た。昨日のリユニオンでだいぶ刺激をもらっていた僕には、家でずっと一日中過ごすという選択肢はなかった。

 

昨日久々にあった大学生の時の友人達。

新卒で入った外資系コンサルで、ずっとハードワークをこなしている人。

こちらも新卒で入った日系企業で、転職を数回検討しながらも、まだ頑張って働いている人。

そして、新卒採用もするほどの会社の経営者となって、社員の食い扶持を支えている人。

僕からすると、みんな本当に尊敬する。こんなにみんな別々の会社で、別々の職種につき、別々のライフスタイルを送っているにもかかわらず、一瞬で大学生時代に戻れるのは、やっぱり難しいビジネスコンテストを一緒に乗り越えてきたからだろうと思う。

一方で、別々の道を生きる僕らに共通していることもあった。

まず、みんなまだ独身であるということ。僕が最年少だから、もうみんな30代前半である。しかも集まったメンバーの1人を除いて、特に今お付き合いしている彼氏・彼女もいないという状況。これは結構珍しいと考えるべきなのか、今の時代は普通と捉えるべきなのかは、正直よくわからない。ただ、言えることは、今この瞬間僕らに恋人はいらないということだ。

ちなみに、唯一恋人がいるメンバーは、実は昨年末に実母を癌で亡くしており、孤独の中を生きていた時に、SNSで知り合った人と結ばれたとのことだった。何が何でも、孤独な人同士が惹かれ合う、と言いたいわけではないが、必要とする人・される人との関係には、そういう部分があるのかもしれないと思った。

 

もう一つは、みんな東京から離れていないということだ。それぞれが働く会社は、地方や海外にも拠点がある会社なのだけど、みんな東京勤務を続けているということ。

「地方に移住したいと思う?」

この問いに、全員口を揃えて「ノー」だった。

まあ、温泉とか気軽に入れないのはちょっと辛いけど、それくらいだよね、と。

 

僕も地方勤務は絶対無理だなぁと思っている。前の会社は、本社が地方にあったから、いつそちらに飛ばされるか分からない、という緊張感もあって、いつかは転職しようと思っていたほどだ。

 

 

僕は今、結婚願望も恋人が欲しいという願望もない。正直なところ、寝る相手が欲しいとか、そういう感情も全く湧きあがらない。多分、アセクシュアルとか、アロマンティックタイプの人間なんだと思う。でも、孤独を感じたことは全くない。

 

ひとつには、まだ僕には健康的に暮らす両親がおり、その両親もそれぞれ自分の仕事に忙しいくらいそれぞれの道を歩んでいる、ということが関係していそうだ。要は、それがうちのスタイルだよねっていう暗黙の了解と、だからこそ、別に頻繁に連絡を取っていなくても繋がっているよね、と感じることが出来るという安心感がある。

 

もう一つは、東京という大都会が僕に孤独を感じさせないのだと思う。特にそれは夜だ。僕は、夜の都会を散歩することが大好きだ。学生時代、タイやカンボジア、フィリピンに滞在していた時も、基本的には首都に滞在していた。どの国の首都も、静まりはしつつも電気は消えないし、夜も路上に人が沢山いる。

一方で、東京は深夜は路上に人は少ないけれど、ビル群の電気は決して消えることがない。地方から東京に出てきて頑張っている人、夜に働かなければいけない人、みんな頑張ってるんだもんな、と僕を奮い立たせてくれる。

 

だから、特に在宅勤務の日は、深夜帯に近所の高層ビル群の間を歩くことが好きで、そういうビルの窓から漏れる光が僕を支えてくれている。

もしこういったことが一切なかったら、きっと特定の個人を求めたと思う。寂しいもん、きっと。

 

こんな記事を書いていたら、一曲思い出したので、紹介しておく。

ミスチルの桜井さんと、エレファントカシマシの宮本さんのコラボ曲『東京協奏曲』だ。この曲を聞いた時に、すごく応援されている感じがした。

頑張っている人が、僕は大好きだ。その存在で、僕は頑張れる。

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みなさん、明日から頑張りましょう