HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

6月9日 デートは楽しめない

金曜日、

 

やっぱり1週間頭をフル回転させていると、金曜日というのは本当に頭の回転が悪くなる。学生時代は、曜日に関係なく受験勉強しなきゃいけなかったから、もしかすると脳みそへの負荷はより一層かかっていたかもしれないのだけど、そこに精神的な負荷はなかった。社会人になると、結果、責任、指導、などなど重くのしかかる。脳みそ&精神へのダメージによる心身の摩耗感がピークになるのが金曜日なのだ。

ただ、どことなく少し和やかな雰囲気がオフィスに漂っているのも事実である。うちの会社は、典型的なIT企業の代表格という言えるばかりに、長時間労働がデフォルトである。だから、金曜日になるとみんなもう土日のことを考えて明るくなるのだと思う。

 

そして今日、僕らのチームは更に明るいモードで1日を迎えた。チームリーダーが明日が誕生日ということで、チームメンバーでサプライズを用意したのだ。まさか、そんなサプライズがあるとは思ってもいなかったというばかりに、半泣きで喜んでくれた。心の底から喜んでくれているようで、こちらもとっても嬉しくなってしまった。そんなほっこりエピソードから始まった今日は、最後も幸せエピソードで幕を閉じることになる。

 

だいたい20時くらいだったかな。僕がオフィスで仕事をしていると、TVCMの現場編集作業を終えたメンバーが帰ってきた。直帰して家で仕事すればいいのに、と尋ねると、作業完全終了ということで最後にお酒が振舞われ、家に帰ると確実に寝ちゃうからオフィスに来た、とのことであった。

 

だったら今日はや休んで、土日にやればいいのに、とこちらが声をかける前に

「日曜日は、今気になっている子と横浜で初デートなんです。だから、土曜日はその準備で身なりを整えて、日曜は一日デート。ね、今日しかやる時間ないんですよ」と、満面の笑みでこちらに話しかけた。

 

そういうことか、なるほどなるほど、と思いながら、お酒のせいなのか照れなのか、とにかく顔を赤らめてそう話す同僚がとても愛おしく思えた。

 

僕はデートを楽しむことができない。もっと言うと、自分の誕生日も辛くて仕方がない。そしてもっと言うと、世の中の行事、例えばクリスマスとかお正月とか、そういった日が苦痛で仕方がない。

 

デートは、必ず僕がしっかりとおもてなしをして、相手を楽しませなければいけない。

自分の誕生日は、一年に一回なのだから、何か特別な風に過ごさなければいけない。

正月は、しっかりと家族と顔を合わせて、楽しく過ごさなければならない。

自分でも分かっている。完璧主義なのだ。

 

だから、デートもしないし、誕生日も祝わないし、うちの家族は僕以外全員自営業ということもあって祝日は基本的に働いているから、クリスマスも正月もしないし、もう何年もそういうことはしていない。

 

完璧にことをなさなければいけない、と思うと辛くて仕方がなくて、それなら何もしない方がいいとなってしまう。

 

一つの解決策、それは身をもって僕が実感していることなのだけど、どんなに努力しても完璧にこなせない環境に身を置くことだ。海外に単身で行くのが一つの方法だと思う。どんなに頑張っても完璧にやるには限界がある。

それは同時に、僕を思い切りリラックスさせる。だから海外旅行はいつも一人で、途上国に行くことにしているのだ。

 

この気持ち、分かる人がいたらうれしいな。