土曜日、

だいたい土曜日は疲れている。
それは、前夜である金曜夜は、ついつい夜更かしをしてしまうからだ。だったらその分遅くまで寝てればいいものの、変な意地が働き、例え4時間睡眠であったとしても布団から出てしまうのである。
30分でも遅くなると、朝のランニングが不愉快になる。平日ほどではないにしても、ここ東京では、30分違うだけで人出が一気に変わるのだ。
結果、寝不足で疲れている。
こんな時は、ポッドキャストを聞くというより、自分が好きな音楽に没入するのが良い。
JポップやJロックはもちろんのこと、Kpop、洋楽、クラシックからジャズ、サウンドトラックから、国家や合唱まで、僕のAmazon Musicのライブラリは幅広いカテゴリの音楽が格納されている。
それらをランダムに流すことが、一番のストレス発散であり、エンタメである。
本日の一発目としてポチっと押す。
流れてきたのは、Always3丁目の夕日のメインテーマである。
ああもうだめだ。
もうすぐ10時になろうかという午前中の都内を闊歩する私。しかし、この曲によって、涙を流しながら街を歩いている気持ち悪い32歳に変わってしまう。
この曲は、というか、この映画がもう僕はダメだ。思い出すだけで涙が出てしまう。
特に、一番最後のシリーズ。
幸せとは一体どういうことを指すのか。お金や名声じゃなくて、好きな人と一緒にいることが、それが一番幸せということなのか。
家族の絆とは何か。経済的な余裕がなくても、家族の絆があれば幸せなのか。
定番だけど深いテーマを扱うこの作品が好きだ。
ただ、ふと思った。なんでこんなに惹かれるのだろうか。
前から書いている通り、僕はアロマンティックの人である。女性・男性問わず、恋愛感情を抱かない。これまでの人生の中で、心の底からこの人のことが好きだ、と思ったことがない。そして基本一人が好きだ。
家族についても少し言及させてほしい。これも前から書いている通り、父はステップファーザーだから血縁関係はないし、基本的に家族全員一人でいることが好きだ。
小さい頃から寝る部屋は全員バラバラ、家族旅行も全員別の部屋に宿泊というスタイルだった。だから、たぶん家族の絆みたいなものは、一般的なそれよりも希薄なのだと思っている。
なのになんでこんなに惹かれるんだろう。
ちょっと考えてみたのだけれど、家族の絆については、もしかすると、それぞれ別々に居ることが好きだからこそ、うちの家族は絆が強いと言えるのかもしれない。
みんなバラバラ、別にそこまで連絡を取らない。ただ、何かあったらすぐに結束できるような関係になっている。
正反対のように見えて、実は太い絆があるからこそ、なのかもしれない。だから、家族の絆がテーマの、この作品にとても共感するのかもしれない。
好きな人と一緒になることを選んだこと、そのことよりも、お嫁に行く時に、下宿先の親御さんに挨拶をするシーンが一番泣けてしまうのも、家族への感謝に共感できたからなのかもしれない。
一人暮らしをするようになってからの方が、親との関係性が良くなった、みたいな話があるように、実はみんながそれぞれ自立している方が、家族の関係性や良くなり、絆が太くなるのかもしれない。
僕が、ステップファーザーの目を見て話せるようになったのも、一人暮らしを始めてからである。
偶然かかった音楽から、自分の家族観を考えた一日であった。