金曜日、

埼玉出身の男性。
なんてことない情報だけど、実はこれって色々な制約を感じずに生きる上では、とてもポジティブに働いてきたのかもしれない。今日、Voicyを聞きながらジョギングをしていて、実感したことである。
今朝のコンテンツは、Voicyパーソナリティーとしては一番人気と言っても過言ではない、尾石晴さんの番組。トピックは、「普通の人インタビュー」というユニークな企画で、起業家とか作家とか、そういう有名な人ではなくて、世の中どこにでもいるような人にフォーカスを当てて、晴さんがインタビューをする企画である。
今回のゲストは、アラフィフの愛媛県出身の女性であった。今年中一になる息子さんがいる。
高校まで愛媛で過ごしてきたその女性は、大学進学に伴って上京し、それからずっと東京で暮らしているという。
まず晴さんが驚いていたのは、その年代で親御さんが娘を4年生大学進学のために上京することを許した、ということである。しかも、そのゲストの女性は一人っ子なのである。
晴さんも広島出身で福岡在住という地方組だから、これがどれだけ凄いことかわかるのだろう。
当時は、女性は4年生大学への進学というよりも、地元に残って早く就職し、そしてパートナーを見つけて専業主婦になるというのが王道だったという。このゲストの方の友人も、高校まで進学校に行っていた女性でさえ、行っても地元の私立大学、みたいなことがざらだったという。
僕が大学生になったのは2011年。震災の年だ。そういう状況もあいまって、こういうタイミングで地方から一人出てきて、自活して生活しているという同級生たちは、自分よりもよっぽど大人に見えたのを覚えている。
それが、もう30年くらい前、かつ女性という立場だと、相当珍しかったのだろう。ただ、このような素晴らしい女性であっても、結局正社員としては就職が出来ず、派遣社員として最初は働いていた、というから驚きだ。
この話を聞いた後で、冒頭の話に戻る。僕の出身や生物学的に男であるということが、どれだけ恵まれていたのか、ということに気が付いた。
僕は男子校だったから、大学進学に際して男女で差があるとか、そういうのを間近に見てきたわけではない。
ただ、僕の姉が大学を検討する時、「女性は資格があったほうが、食いっぱぐれがないよ」というのを、母も父も、そして周りも囁いていたのを知っている。
そして、姉が就職して数年経ってから、母はあの時言ったことを後悔していた。
大学4年間の単位取得が国家試験を受けるための条件であり、大学4年の終了間際にその試験があるという資格が取れる大学・学部に進学した姉は、常に勉強とバイトの日々だったと、僕には見えた。
無事に国家資格も取れて、就職も希望通りだったけれど、いわゆるバーンアウト、社会人になってから、キャリアをどう築くかではなく、いかに現実逃避するかの方に志向が行ってしまったと僕には見えた。
そして、本当はその資格に興味がなかったんだろうな、と僕は思っている。そして、母もそう思っていると言っていた。
職があるだけ、かつ資格があるからどの企業でも働けるだけありがたいのだと思うけど、姉は被害者なのかもしれない。
かたや僕は、リベラルアーツが専攻で自分で専門分野を見つけるような、かなりフリーな学部。そして休学もして海外にも行かせてもらった。サークルも3つ、バイトも4つくらい掛け持ちして、それなりに遊んで、ホテルとかカラオケに泊まって、朝帰りもたくさんあった。怒られたけど、自分のお金と責任範囲内であれば許されていた。
そこまで遊んじゃうと、社会人になると、なぜか本当にもう社会人になるのである(笑)
もし僕が地方出身で、かつ女性とかだったら、そもそも都内の大学に通えなかっただろうし、夜遊びや危険なバイトとかも絶対NGだったろうし、中央アジアとかにも行かせてもらえなかっただろう。
出自とジェンダーって、自分の人生に大きく影響している、それを改めて実感した。
じゃあ今僕が何ができるの?ってなったら、もし自分に将来子供が出来るなら、もしくは子供と関わることがあるなら、可能性を極力潰さないように、大人は覚悟を決めてただ信じてあげるっていうことなのかな。そう感じた。
それが難しいんだけどね、きっと。