土曜日、

前回に続いて、尾石晴さんのVoicyを聞いての感想である。
対話相手として出演されていた女性は、大学卒業と同時に派遣社員として働き、その後外資系企業に移り、産休育休を経て、今は不動産経営をやっている。不動産をずっと保持しているというわけではなく、売ったり、新しいものを買ったりして、しっかりと運用しているのである。さらに、数年前から新たに始めたのが民泊事業。自分が購入したマンションの一室を民泊向けに貸し出しているのだ。
不動産所有から、新たに民泊を始めるにあたってお世話になった行政書士の方との出会いをきっかけに、「こういう資格は将来的に持っておいていいかもしれない」と奮起し、なんと半年で行政書士の資格を取ってしまったというから驚きだ。
ちょうど息子が中学受験するタイミングと重なり、お母さんも一緒にやってみようと思って、というノリだったらしい。その後激しく後悔したらしいが、結果として自分も、そして息子さんも合格したのである。
今考えていることは、行政書士の資格も取ったので、そろそろ独立をしようか、ということらしい。そうか、まだ一応会社務めなのである。ここまで聞いていて、てっきりもう個人事業主だと思っていた。
このバイタリティはどこから来るのか。そんな会話になった時、特に思い当たることはないけれど、しいて言うのであれば親や親族がみんな個人事業主だったことが影響しているのかも?とのことであった。
ガツガツ稼ぐ、というわけではないのだけれど、老若男女関係なく、いつも周りが働いていたという環境が、彼女のいまを形成しているようだ。
この話を聞いたとき、非常に腑に落ちた。
僕も将来的にはきっと個人事業主になるんだろう、と思っているからである。起業家、なんてかっこいいものではなく、自分のビジネスを自分の責任とペースでやってみたいと思っている。
会社に勤めるというのは、間違いなくメリットが大きい。
一緒に働く仲間、福利厚生、別に成果を生んでいなくても最低限の収入がある、ボーナスがある、退職金などなど。だから僕も、今は企業に所属するという選択肢を選んでいる。少なくとも、奨学金を返し終わるまでの間は絶対に独立はできないと思っていた。
改めて今の会社に転職して3年。確かに楽しいし、動かす規模が大きいからそれなりの責任も感じている。
ただ、どこかいつも違和感がある。会社のために、社長のために、みたいに動くことは思考停止できるから楽しいのだけれど、冷静に客観視するもう一人の自分がいつも見て、
「会社や社長は、最後には助けてくれないよ」って、そう囁きかけている。
心の底からこれがやりたい!こういうものが見つからない限り、独立はできないとそう思っていた。
ただ、Voicyの放送を聞いて、そうでもないのでは?と思った。人生、なるようにしかならない。その中で、目の前のことに全力で取り組んでいると、そこから新たな興味が生まれてきて、当初思っていたのと全然違う方向だったとしても、それに流されてみるのもいいかもしれない。
その結果、これちょっと面白いかもっていうのが見つかるかもしれないし。
今僕は、次のキャリアに向けて検討していて、基本的にはまた企業務め人になりそうな感じである。
ただ、分かっている。このVoicyに出演した女性と同じで、僕の親戚も生粋の自営業民族なのである。みんな最初の数年間は会社に勤めて、その後独立している。
お金にはいつも困っているけれど、でも自分のペースで、自分の好きなようにやり、そこそこ稼ぐことに喜びを感じていて、別にいっつも働いているということに何のストレスも溜まっていない。年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休み、こういうものが特になくても何とも思わない。
自分もそっちの気質だということは分かっている。
僕がこっちのルートに乗るのはいつ頃になるんだろう。まだ分からないけれど、
「あ、これかも」っていうアンテナが、時が満ちた時にピンと立てられるように、いつも目の前のことに全力でありたい。