土曜日、

今年からうちの会社は、全員一斉での夏季休暇が廃止となった。7月1日~9月30日までの間で、3日間好きなタイミングで休んでいいのである。3日連続でもいいし、1日毎別々に取ってもいい。
僕にとってはとてもありがたい話。混んでいるところは本当に嫌いだから、シルバーウィークの直前くらいで取ろうかなと思っている。
こんな感じで、夏休みいつ取る?何する?という話がちょくちょく話題に出てくることが増えた。
今年育休から復帰したワーキングマザーたちは、もっぱら子供をどこに連れて行こうかで話しが持ち切りになっている。
「そうそう、今朝、鉄道博物館がニュースで特集されてて、あそこ楽しいかもって思った!」
とある一人のワーママが言う。
おっ?と思う。大学生の時、僕はそこでバイトをしていたからだ。
僕「あ、てっぱくですか?確かにあそこはめちゃくちゃ子供たちに人気ですよね。大人もチラホラ見ましたけど、ほとんどが親子連れでした。ミニ運転列車が人気で、開館とともにみんな整理券取りに行くんですよ」
僕が異常に詳しいことに驚くよりも、そこでアルバイトをしていたということにかなり驚いたようだ。
鉄道博物館で働いていたっていう人、初めて聞いたかもと言われ、これってそんなに珍しいのかな?と、そこで初めて気が付いた。
大学生の時、僕はまだ埼玉の駅もないようなど田舎に住んでいたから、働ける場所が限られていた。
それでも家からすぐのコンビニと、通学に使っていた駅に隣接する塾での塾講師のアルバイト、この二つがベースとしてあって、あとはここに、もう1つ2つくっつけて常に3,4個のバイトが回っているような状態にしていた。
鉄道博物館のお兄さん。子供たちへの案内だから、そりゃあ詳しくなるわけだ。
ガストでのキッチンとホール。結構つまらなくて、すぐに辞めた覚えがある。
上野動物園でのレストランのホールとキッチン。ここでだいぶ長く働いて、そこから受付とかベビーカーの貸し出しとか色々やった。
同じ上野の東京文化会館での受付。これも結構楽しかった。とにかく涼しい。
きつかったのは住宅展示場。暑いし、暇だし、つまらない。でも時給は異常に良い。
NPO団体でのボランティアに近いような事務作業。これは、交通費とご飯代だけもらっていた。でも、優しい人たちに囲まれて楽しかった。
これ以外にもスーパーとか、大学での学生スタッフとしてのアルバイトとか、合計で7個くらいの働き先があって、うまく回していた気がする。
あの時は、本当にフットワークが軽かった。そして、働く先が沢山ある分、出会いも沢山あって、飲みに行ったり、一緒に遊びに行ったり、良い関係が沢山築けたことも本当に良い思い出だ。
今あの人たちはどうしてるだろう、テーマパークとかの近くを通り過ぎるたびにそんなことをたまに考える。
目的があれば、睡眠時間と勉強時間だけ確保すれば、あとは全部労働でも楽しめる。あの時の身軽さを実現させてくれていたのは、これを達成したい、成し遂げたいっていう夢があったからだと思う。
それは、海外インターンと、留学だった。
そうか、ああいう大きな野望を、今の僕は見失ってしまっているかもしれない。
当時から考えたら、もう10年くらいが経過している。なんだかこの10年、何をしてきたんだろうってちょっと思ってしまうけど、振り返っても仕方ない。
やっぱり僕は海外と繋がっていたい。ここに向けて、もう一回やりたい事、達成したいことを考えてみよう。
そしてそれが、僕を、きっともっと身軽にしてくれるはずだ。