HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢32歳。日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

8月11日 秘密の小部屋

月曜日、

 

 

自分の中に小さな秘密の小部屋を持つこと。この小部屋があることで、自分も大切にできるし、相手のことも大切にできるようになる。仏教の教えに「独生独死 独去独来」という言葉あるように、究極的に言えば、私たちは生涯孤独である。そんな孤独の中でも、自分を大事にし、貴重な友人のことも大切にできるようになる。このために、自分の中に小さな秘密の小部屋を持つことは大切である。そう感じた。

 

さて、冒頭から色々と書いてしまったが、今日もVoicyを聞いての学びと感想である。少し前の放送になるが、Voicy界隈では有名な2人のパーソナリティの対談回の話である。一人は、尾石はるさん。Voicyを聞いている人であれば、知らない人はいないだろう。そしてもう一人は、田中慶子さん。同時通訳者として世界中を飛び回っていて、この方も界隈では超有名人だ。

田中慶子さんの新しい著書の出版に合わせて開催された対談。1時間にも及ぶ長丁場であったが、そんなこと感じさせないくらい中身の濃いものであった。

そこで出てきたキーワードに「自分の中に秘密の小部屋を持つこと」というものがあった。少し抽象的なので説明を加えたい。

はるさんも、慶子さんも、何から何までを他者と共有するような人ではないらしい。VoicyやNoteなどのメディアで発信している二人だけれども、そういった場では共有しない、自分の中だけで解釈して留めておくようなことも結構多いとのことであった。

それは自分との対話、自分と向き合うためであり、そのために用意された部屋のことを、自分の中にある秘密の小部屋と呼んでいたのである。その部屋では、モヤモヤしている自分の気持ち、まとまらない考えなどを徹底的に言語化する。それは、だれかに見せるためのものではないから、自分さえ理解できれば良い。だから畏まる必要もないし、装飾する必要もない。その小部屋の中で時間をかけて言語化されていくことで、自分の中に腑に落ちるようになる。それが自己理解に繋がるのである。

尾石はるさんも、田中慶子さんも、どちらも小さい頃から割と自分一人で考えたり、自分と向き合うようなことが多かったという。それは生育環境や、学校にあまり溶け込めなかったという過去が影響しているらしい。結局、周囲は自分のことを理解してくれないのではないか、というネガティブな感情に陥ってしまっていたけれど、でも、この小部屋がある限り、私は私を肯定できる、そう思って大切にしてきた。彼女たちの会話の内容から、こういうことなのかなと私なりに感じ取った。

 

そして、この対談を経たのちに、別の放送として田中慶子さんが再びこの小部屋について触れていた。それは、この小部屋を持つことで、自分だけじゃなくて他者も大切にできるようなる、ということだ。

 

繰り返しになるが、この小部屋は徹底的に自分に問いかける、自分だけのための思考空間である。

「この何か引っかかる感じは一体何なのだろう」

「この腑に落ちない感じはどういうことなのだろう」

こういう言葉に出来ない感情を、自分の言葉として言語化するための空間である。そして、これが繰り返されていくことで、「私は、私の事をちゃんと分かってあげられる」という自己効力感が芽生えるのである。

それと同時に、自然と言語化能力が身についてくる。するとどうだろうか。相手が言いたい事、うまく伝えられないことをうまく言語化できるようになるのだ。「そうか、そういうことだったのか」と、その相手はきっと晴れやかな気持ちになるだろう。晴さんは、この言語化が抜群にうまいから、ファシリテーターとしての能力が高いのだ。

この秘密の小部屋を持つことは、自分自身を大切にするために大事だけれど、同時にこれによって培った言語化力によって、周りの人の気持ちも大事にできるようになる。だからこの小部屋は大切なのだ、そういう意見を持っている。

 

そして何より、この小部屋は、違う考え方がある分だけ存在しているということも理解している。つまり、人の数だけ小部屋はあるのだ。大小あるかもしれないが、皆一人ひとり持っている。

他者と共有する目的ではない、自分の考えを留めておく場所。その前提理解があるからこそ、絶対に正しい、良い悪いという価値判断ではなく、そういう考えもあるよね、という言い方に留まるのである。例え相手が鋭い意見を投げかけてきたとしても、でも私は私を理解できる部屋があるから大丈夫、なるほどあなたはそういう意見ですね、と冷静に許容できるのである。

 

冒頭に書いたが、人は生まれる時も死ぬときも、究極的には一人である。家族がいても、友人がいても、必ず孤独を感じることはあるだろう。だからこそ、自分と向き合って言語化し、その結果、自分を理解して大切にできる部屋を持つことは、この人生において大切なことなのだと思う。

やはりVoicyは良い学びに繋がる。