HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢32歳。日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

10月25日 不健全

土曜日、

 

 

読んでいた本をカバンにしまう。ノイズキャンセリングが強いイヤホンを耳に入れる。深呼吸して体の中心に力を入れる。肩と肩がすれ違ってぶつかる。意志とは関係なく前に進む。空気が重い。人の匂いが充満している。体臭と香水の香りが混ざって不快な匂いが漂っている。クラクラする。どこかに捕まろうと目を泳がせ腕をのばす。人々の表情が視界に入る。暗い。イライラしている。怒っている。誰かが大きな咳をする。舌打ちが聞こえる。合図が聞こえる。それが合図となる、僕は目をつむって思考を停止する。

久々に平日の朝に山手線に乗車した。

今の会社は都心から離れていく方向にあるから、行きも帰りも基本電車は座れるのである。ビジネス街というより住宅街に近いから、乗車している人も会社員以外もたくさんいる。殺伐とした感じはあまりない。

だから、平日の、しかも週初めの月曜日の、しかも雨の日の山手線に久々に乗車して、心身ともに大きな疲労感を覚えた。その日は撮影した映像の編集立ち合いの日で、編集スタジオへの直行だったから、普段使わないルート、普段使わない路線を利用したのである。

決して通勤ラッシュの時間帯ではない。時刻はもう9時半を過ぎていた。それにも関わらず多くの人で溢れかえっている。オフピーク通勤が叫ばれているとはいえ、この時間でもここまで人が多いことに驚愕だ。

座っている人も、手すりをつかんでいる人も、みんなみんな疲れている。目が線になっている。垂れた線の人もいれば、つりあがった線の人もいる。少しぶつかっただけで、すごい剣幕の人がいる。

でもこれはそうなってしまうのも仕方ない。いっときのリモート勤務推奨は一体どこにいったのだろうか。こんなにも出社回帰になっているのだろうか。

もちろん出社によるメリットもあるとは思う。ただ、毎朝こんな思いをしなければいけないとなると、前日の夜が鬱になる。日曜日の夜にサザエさん症候群に陥る人がいるということも納得である。

出社の方が生産性が上がると言われているけれど、こんなに疲れて会社に行って、本当に生産性って上がるのだろうか。それは単なる”やってる感”に過ぎない気がする。

実は今週、図らずも5日間フルで出社となってしまった。確かに、自宅の空気感とは一線を画すから、もう仕事に集中せざるを得なくなる。

ただ仕事が終わった後の消耗感が酷い。でも、また会社に行くと、謎の高揚感を覚え始める。

この感覚、このサイクルって、ちょっと前の日本の会社員のスタイルに逆戻りした感じがするのは僕だけだろうか。

自分のために生きるのじゃなくて、会社のために生きるという感じ。確かに、今このタイミングでは、それで正しいと思う。

でも会社員である以上、定年がやってくる。会社という場所がなくなってしまったその時に、生きる目的がなくなってしまわないだろうか。

自分の30年後を想像したら、身震いした。

不健全な働き方、少し考え直した方がいいのでは。