日曜日、

衝撃が走った。こんなに美しいレイニーブルーを聞いたことがない。
元SHINeeのリーダーであり、今はソロで活動しているオンユがライブで歌ったレイニーブルーである。2014年の東京ドーム初公演でのパフォーマンスの一部である。昨夜、偶然TikTokで見つけて、そこからの12時間、オンユの曲ばかり聞いている。沼、である。
SHINeeがデビューした2008年、それからこの東京ドーム公演が行われた2014年。僕は全く韓国に対して興味がなかった。周りで韓流ブームは起きていたけれど、完全に僕の興味範囲の外だったのである。
そこから約10年くらいたった今、確かに昔よりは韓国への興味は高まっている。でも、特に推しているグループやアーティストが居たりするわけでもない。世の中で話題になっていれば、なんとなくApple Musicで探して聞いてみたりする程度であった。
それが、昨夜のレイニーブルー以降、沼に落ちてしまったのである。
レイニーブルーと言えば、多くの人がカバーしている曲としても有名だろう。日本人アーティストのカバーアルバムの常連曲だと思う。でも、ここまでオリジナルのレイニーブルーを再現したというか、オリジナルの良さは残しつつ、切なさと美しさを掛け合わせたカバーは本当に聞いたことがない。そして、カバーというと、カバーする人の独特な歌いまわしや癖がついて、元の方が良いなと思うことも多いが、オンユの場合は、声が素直過ぎて、そういう嫌な感じが一切ない。
極めつけは、歌い終わる直前に彼の目から、スーッと一筋の涙が流れたのである。後で分かったことだが、この2014年のツアーは、彼が喉の手術を終えて最初のパフォーマンスだったらしい。多分、不安をずっと抱えてきた中で、感極まってしまったのかもしれない。芸能人だから、もしかするとその美しい涙も演技なのかもしれない。それでもいいと思った。この曲を選んでくれたことや、彼の美しい日本語の発音から、日本のアーティストへのリスペクトがひしひしと伝わってきたからだ。
彼は、他の日本のアーティストも多くカバーしていて、どの曲も日本語の発音が非常に美しい。きっと沢山日本語を勉強したのだと思う。
ふと思ったのだが、言語の学習は、その言語を使う国への興味やリスペクトがないと、モチベーションを維持できないと思う。僕がまさにそうで、英語のあのスムーズな話し方や、英語の発音がすごい好きで今でもほぼ毎日勉強しているのだが、学ぶ過程で、アメリカのニュース番組、コメディ、映画、小説、音楽、色々なものに触れて、それぞれ全て面白いと感じた。それと同時に、いまアメリカで起きていること、問題とされていること、文化の最前線についても触れることができて、知れば知るほど興味が湧くし、知れば知るほどリスペクトが出てくる。
オンユに話を戻すけれど、もしかするとここから僕は韓流の沼にはまっていくかもしれない。でも、それもいいかもしれない。最近、時事通信のハングル版を聞き始めて、おもしろいと思い始めてみたし、こっから少しずつ韓国に触れていこう。
ああ、もう何回聞いても飽きない、彼の歌声。尊い。