HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢32歳。日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

1月4日 理解者

日曜日、

 

 

あっという間に過ぎた年末年始。どこか旅行に行くとか、そういう大きなイベントはなかったけれど、一番のハイライトは3年ぶりに両親と祖母に直接会ったことだろう。そして感じたことは、僕の一番の理解者は母であるということだ。

数日前の日記に書いたように、ここ3年は時間的にも精神的にも自分に余裕がなく、休みがあればある分だけ、全てを仕事のために費やしている状態だった。お盆?年末年始?せっかく休めるのだから、じっくり仕事に向き合わせてくれ。帰省なんて言葉は一つも頭に浮かんでいなかった。

今考えるとどうかしていたと思うのは、「僕に会いたいなら向こうから言ってくるべき」と、そう考えていたこと。冷静に考えてみると、育ててくれた親に対して、明らかに驕りたかぶった態度である。もうすぐ100歳を迎える祖母にさえ、そんなことを考えていた。親も祖母も会いたいと思っても、きっと忙しいだろうからと思って声をかけていないということくらい、なんで分からなかったのかと、そう思う。

産休・育休を取っていたメンバーが復活して、そして中途や他部署からのメンバーも入ってきて、2025年の春からはだいぶ仕事に余裕を持つことができてきた。それくらいのタイミングから、改めて今のこの仕事のやり方は本当に正しいのかと考えるようになり、そして転職活動を本格始動させたのである。

新卒で入ったメーカーから、今の会社に転職をした大きな理由はデータ分析のスキルを身に着けたいと思ったから。いわゆる、SQLと呼ばれる一種のプログラミング言語を用いて、膨大なデータを保存しているデータの箱みたいなところから、必要な情報を必要な形式にして取ってくるのである。メーカーの時には見ることができなかった、購買者の詳細情報を取得できて、それをベースにしながら戦略を考えることができるのだ。こういうことがやりたかった、とずっと思っていたし、このスキルが習得できたことだけでも転職をしてよかったと思っている。

一方でだ。こういう作業にかかる時間が人よりも長いということは、自分で自覚している。自分の部署には、東大とか京大出身の人が結構いて、こういう人たちと横に並びながらデータ分析をしていると、彼らはまるで空気を吸うようにササっとデータを引っ張ってきて分析し、また新しくデータを組み合わせて、みたいなことをやっている。もちろん、全員が全員そういうわけでもないけれど、頭の質が違うんだなぁと感じてしまう。就活をしていた大学生の時、IT系企業は一つも受けなかったのは、まさにこういう作業にそもそも苦手意識を感じていたから。

そこから逃げるというわけではないけれど、改めてここで培ったデータ分析のスキルと、前職での海外マーケの二つを掛け合わせられるような仕事に就きたいと思うようになった。

まあこんな感じで母にも共有をしたわけだけれど、そんな僕に母が核心を突いた。

「え?そもそも、そういうの、得意じゃなったでしょ?」

「で、給料は上げられるの?」

つまり、得意じゃないことが分かってたんだから、新たに転職をしてることなんで別に何とも思わないということ。そして、間違ってもこのデータ分析を更に極めるみたいな方向じゃないんじゃない?ということ。

ただし、お金が上がらないなら留まったほうがよいのでは?ということ。いまの父と一緒になるまで、うちは相当お金に困っていたから、どんなにやりたいことだったとしても、良い環境だったとしても、やっぱりお金は極めて大事ということは身に染みている。

年収を下げてでも、とか、自分が本当にやりたいこと、とかそういうキラキラした話がある一方で、僕はベースの経済状況が悪くなると、自分にも人にも意地悪くなることを自覚している。そこを突いてきたのだ。

転職活動をしていると、エージェントから「こんなに膨大なデータを扱ってきたなんで、絶対武器になりますよ。データマーケティング的なポジションだと、○○みたいな企業があって年収も高いですよ」みたいな話はよく聞く。そうやって話されると、確かに良いかも、なんて思ってしまうこともしばしば。

でも、改めて自分自身に正直になって考えてみると、もう軸はぶれないだろうと思った。

母は強しというけれど、その通りだと思った。本当に3年ぶりに帰省して良かったと思える年末年始であった。