HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢32歳。日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

1月10日 育成

土曜日、

 

 

2026年、仕事始めの1週間が終わった。体力的にもうちょっと疲れると思ったけど、そうでもなかった。休み期間に相当健康的な生活を送っていたことが功を奏したのかもしれない。

ただ、きっと最初の1週間が終わりドッと疲れてしまった人も結構いるみたいで、昨日金曜日は少し空気が重い気がした。そんな状態だったから、悩みを抱えているメンバーは余計メンタルがやられていたのかもしれない。今日は、そんなメンバーにまつわる話を書きたい。

昨夜、時刻は19時ちょっと前。マネージャーからチャットが入る

「いまちょっと大丈夫?」

ワーママでもあるマネージャーからこのタイミングで連絡が来るということは、大事な話だと察する。別フロアにある会議室に向かうと、そこにはマネージャーが少し疲れたような顔をして座っていた。

ある一人のチームメンバーのメンタルが少し危ないかもしれない、とのこと。

中途入社でこの1月で入社して約10カ月が経過するメンバー。入社当初から、なるべく大きなプロジェクトに関わりたい、自グループを超えて他のグループや他の部署と関わる仕事がしたい、そしてそういうクロスで取り組む仕事が自分は得意だ、と話していた。

もうすぐ1年にもなることだし、彼には大きな仕事を任せている。ただ、ここに来て切羽詰まってきているのだ。中間管理職の僕に対しても、ちょくちょく進捗が良くないと共有はしてくれているが、それ以上でもそれ以下でもない。僕から見て、彼は一つ一つのことに時間をかけ過ぎている。そして、大事ではない仕事にもかなりの労力を割いている。山ほど仕事がある中で、全てに100%で取り組んだら、そりゃあ崩壊するのは当たり前である。だから、事あるごとに優先度をつけて100%の完成を目指さなくて良いと伝えてきた。

ただ、彼は「ド」がつくほどの真面目だ。絵にかいたような真面目である。ものすごくまじめな部長タイプ。自分からやりたいというのではなく、やらされてるような部長だ。そういう風にしてこれまで30年過ごしてきたわけだから、そういう性格や仕事のやり方をこのタイミングで変えるのは難しいだろう。自覚があるかは分からないが、もしそうなのであれば就業時間をはみ出て仕事をしなければいけない、ということは理解する必要がある。だから僕はしょっちゅう伝えているし、彼がメンタルをやられている原因は労働時間が長くなってしまっていることが一番の原因というわけではないみたいだ。

一番の原因、それは周りと比べた時に自分が劣後しているという、劣等感だという。

彼と同じ仕事量をこなしているが、彼の半分の時間で出来てしまうメンバーがいる。そしてその半分の時間で、彼よりも良いパフォーマンスを出してしまう。実は、ちょっと前も彼は仕事が溢れてしまって、その分を別のメンバーに割り振ったことがあるのだ。その結果、巻き取ったメンバーのアウトプットが大変すばらしく、いま新しいプロジェクトが始動しているのだ。

僕には伝えなかったけれど、これに相当ショックを受けていたようだ。それを管理職であるマネージャーに話している時、どうやら涙目になっていたとのこと。それを見て、ちょっとやばいかもと思ったとのことであった。

更に、その比較対象は僕も入っているとのことで。僕は、まさに彼が希望していたような仕事、部署を飛び越えて上下左右複数の部署を束ねながらプロジェクトを進めるプロジェクトマネージャーをやっている。得意領域としては、マーケティングコミュニケーション。広告代理店に対して、かなり辛辣に意見を突き付けて、彼らが出してきたアウトプットに対して、こちらの戦略や思想、さらにロジックのずれを修正しながら、磨いていく作業をやっている。

そういう姿を見ていると、絶対自分にはこんなことできないと思ってしまうらしい。それで、周りの皆が自分よりも相当優れていて、自分は何が出来るのかと思ってしまうらしい。

気持ちは分かる。僕も彼も、製造業からの中途組。今の会社は、バリバリのIT企業だから製造業から来るとスピード感に圧倒されるし、みんな数字脳がすごい。そしてかなりのロジカルシンキングが求められる。最初の1年は相当辛かった。

でも、そうなのだ。中途で入るということはそういうことだし、誰もが通る道なんだと僕は思う。

だから、彼が今悩んでいる状態で、今彼が抱えている仕事を引き剥がし、他の人にアロケーションすることは多分やめたほうがいい。難しいと思うのは、やらせてみるが行き過ぎると崩壊してしまう可能性があることだ。成長と崩壊のラインの見極めが、本当に難しい。

自分ならできるという自信がつけば、きっと頑張れるとも思うから、もう少し小さな仕事で確実に成功体験を積ませるという考え方もあるかもしれない。ただ、目立ちたいという理想がある中で、それも彼のプライドを傷つけるかもしれない。

一旦は、今の仕事は任せておきながら、もっと積極的に彼に関わり、一つ一つに対してポジティブなfeedbackをしていこうという話になった。

うーん、僕はマイクロマネジメントが大嫌いだし、自分の好きなようにやりたいタイプ。他人がどういうパフォーマンスを出そうがどうでも良くて、自分のスタイル、見ている将来と繋がっていることが大事。でも、世の中みんながそういうわけでもないということだ。

人を育てるって難しい。しかも、自分と全く違う性格、価値観だとなおさらである。去ろうとしている中で、なかなか難しい課題に直面している2026年の幕開けである。