日曜日、

いつからだろう。誰かが頑張っている姿を見ると、涙腺が緩んでしまう。
昨日・今日と全国で共通テストが開催されている。テレビ、SNS、多くのメディアで報道されている。受験シーズンを迎えるといつも思いだすのは、カロリーメイトのCMである。毎年、その年の受験生の姿を等身大で映し出したリアリティの高いCMが配信されている。
私自身、ちょうど今年の5月に放映予定のTVCMの制作を行っており、今回一緒に取り組むクリエイティブチームの方のポートフォリオを見ていたところであった。過去に手掛けたTVCMや動画広告が公開されているYouTubeのURLを叩くと、関連動画のところにカロリーメイトの今年のCMが出てきて、「あ、そうか。そのタイミングだよな」となったのである。
今年のカロリーメイトのCMは、受験生×生成AIだ。問題の回答を生成AIに確認したり、眠れない時はどうすればいいか?という質問を投げかけたりする様子が、今年らしい。受験生にとって生成AIは、今となってはなくてはならないものになったのだろう。ただ、受験生だけではない。受験生を支える家族にとっても、生成AIは重要な存在になっている。
「頑張って、以外の応援の仕方を教えて」
受験生のお父さん役で出演する佐藤二朗氏が、生成AIに質問をする。生成AIは、令和の家族にとって共存する存在なのである。
今年は生成AI、コロナ禍はやりきれない思いを抱える受験生、黒板アートが流行った時はチョークアート、とにかくその時代時代の受験生の内面を丁寧に映し出しているクリエイティブが非常に印象的だ。社会に翻弄されながらも、受験という一つの目標に向かって、毎年、その年の受験生が一生懸命頑張る姿が心を打つ。これはCMだ、と分かってはいるけれど、こういうCMを見ると、僕も頑張らないとと思って仕事や勉強、筋トレへのやる気が湧いてくるものである。
そんな影響を受けて、今朝も早速早起きをし、日課のランニングに出かける。日曜日の朝が一番好きだ。月曜~土曜と比べて、人通りがほとんどない。僕のランニングコースには山手線の駅が一つ入っていて、平日はオフィスに滑り込んでいく人が6時台でさえも結構いる。ビジネス街ではないけれど、オフィスビルが駅直結で多数存在しており、平日と日曜日では、全く異なる顔を持つ。
そんなひっそりとした駅から、一本裏に入った道にはトラックが止められている。カーテンを閉めて、みんな仮眠を取っているのだ。土日関係なく働くトラック運転手に、心から「おつかれさまです」と思って、その横を走っていく。
ふと、一つのトラックが目に入る。カーテンがしまってなくて、中で運転手が何やら動いている。近づいて横を通り過ぎると、ギターの練習をしているようだった。
運転と運転の隙間を縫って、ギターの練習をしているトラック運転手。何か夢を追いかけているのだろうか。恥ずかしさも全然見せずに、一生懸命練習している様子に、僕はどういうわけか涙が溢れてしまった。
頑張っているのは、別に受験生だけではない。こうやって、時間がない中で、誰も見ていないところでも頑張っている人がいる。こういう存在を、本当はそっと世界に発信していきたい。
この1週間は、インフルエンザに始まり、久々の仕事復帰で体力も精神も摩耗している状態であった。でも、やりたいことや目標があれば、きっとそんなこと関係ないんだろう。今自分が目指していること、ここに対して全力で取り組もうと思った朝であった。