土曜日、

お悩み相談という形式での面接は初めてのスタイルであった。
今週は2社と面接を実施した。片方はメガベンチャーと呼ばれている、まだまだ歴史は浅いけれど1000人以上の社員が在籍している企業。もう片方は老舗企業で長い歴史がある企業だ。事業内容も社風も全く異なる2社であるが、面接まで進んでみて改めてその違いを認識した。
自分自身は前職がいわゆるJTC、古き良き日本の伝統的大企業だった。200年以上歴史があるかなりの老舗企業であった。一方で今働いているのは、メガベンチャーというフェーズをそろそろ抜け出そうかとしているくらいの会社。だから、どちらかというと今週受けたメガベンチャーの面接が、僕にとってはかなり衝撃的なものであった。
普通の面接は、自己紹介から始まり、転職理由や志望動機、成果を上げたことなど満遍なく聞かれることが多い。ところが、自己紹介が始まったと思いきや、
「今日は私のお悩み相談だと思って話を聞いてほしいんだけど」と、突然の1on1スタイル。どういうこと?と思いながら話しを聞き続けていると、どうやら組織が今抱えている課題を共有した時に、どういう回答を出すかを見たいという意図らしい。こういうスタイルは初めてであった。割と、僕自身も今の仕事で課題と思っていることに近しい内容で、割とスラスラと回答できた。
ただ、結果としてはお見送り。知識や経験、相談に対する回答は申し分ないのだが、カオスの環境を縦横無尽に走り回る必要があるこのポジションにおいて、そのイメージがあなたからは持てない、とのことであった。
えっと、何のための相談形式だったのだろう、結果を見た時はそう考えてしまったけれど、恐らく返答内容や返答の仕方、思考フローなどが合わなかったということなのだろう。まあ、それであれば納得である。
ただ自分自身も、この環境では無理だろうなと面接中に感じる部分があった。それは、面接官の態度である。
「あ、〇〇さんすみません。ちょっと上司から電話かかってきちゃって、ちょっとだけ待ってもらっていいですか?」電話1回目。
「あ、ほんとに〇〇さんすみません。小学校から電話かかってきちゃって、ちょっとだけ待ってもらっていいですか?」電話2回目。
この電話があったせいで、15分くらい延長して終了した面接。この時に僕が思ったことは2つ。
小学校からの電話はまだ良いとして、上司からの電話は無視すればいいのではないか。そして、時間を延長するということに対して、全く罪悪案がないのはどういうことなんだろうか。今回面接をした人は、もし僕が入社したら直属の上司になる人であった。それを考えると、今回断って頂いたことはむしろ好都合なのかもしれない。毎回こんなにイライラするようだったら、溜まったもんじゃない。
一方でまだ結果が出ていないもう一社は、全くもって異なる面接スタイル。いわゆる普通のスタイルではあるけれど、なぜなぜ系である。根の奥の奥の奥まで掘ってくるような質問で、スキルや経験だけじゃなくて、ベースにある考え方や性格を見られている感じ。
前者の平均勤続年数が5年、後者が数十年ってことを考えると、まあそういうことなんだろうなと納得する。
書類選考はそれまでのキャリアと経験だけを見られるから、そこで落ちてしまうのは単純に悲しいけれど、面接はお互いのお見合いの場。互いに知らないもの同士が初めて会う場である。知らない世界を知れる場と捉えれば、決して悪い機会ではないと思う。全てが僕の血となり肉となるのだ。