土曜日、

まるでジェットコースターのような1週間であった。
前にも少し書いたことがあるが、僕は現職で主に外部コミュニケーションの仕事をしている。つまり、TVCMのようなマスメディアや、YouTube、Instagram、TiktokといったSNS系のデジタルメディアなどを活用して、ユーザーに対してアプローチする、こういった仕事だ。制作物を作るのは協力会社だけれど、事業側の立場として戦略を考えて、それをカタチにした時の現場責任者という立場である。
他の会社がどうかは分からないけれど、最終的にTVCMのクオリティを判断するのは会社全体のクリエイティブディレクター、そして社長である。今週はそのお披露目会兼最終承認会があった。
今回担当していたのは、この5月からリリースされる新しいサービスについてのTVCM。昨年の12月から構想を練り、撮影や編集なども行いここまでやってきた。既にCOOの承認はもらっていたから、あとは本当に社長決裁のみという感じであった。
ところがだ。
別にTVCMのクオリティ自体は問題ないが、サービスの仕様がちょっとイケてない、変えてほしいとここに来てサービス本体への指摘が入ってしまった。これは・・・。その場にいた誰もに緊張が走る。
会議が終わった後の議事録には、はっきりと「否認」という文字が入っている。問題は全てTV局への発注も終わり、デジタル配信も準備完了状態なのだ。加えて、プレスリリースまで控えている始末。ただ社長がNoと言ったら何があってもNoであることは変わらない。もう仕方がないから、とりあえず準備していたものを一旦全て停止することに。ここからどうしようか、そんな話をしていた矢先。
COOやカンパニーの責任者からは「いや、これはやるべきでしょ。別に欠陥があるわけじゃないし、CM自体は問題ないのだから」と。まるで反旗を翻したかのようなコメント。ただ、社長決裁を覆すことは簡単ではない。そこで、どっちに転んでも事故が起きらないように、バックアッププラン、いわゆるプランBを走らせることにした。方々に対して調整に駆けまわる始末。
そんな状況だったところに突然昨日連絡。
「来月3億円の予算余りそうだから、もし使えるならこの新機能リリースのプロモーションに使ってくれない?」と
は?どういうことだ。現場はパニックである。まだ確定ではないが、結構確度が高い話のようだ。プランBどころか、プランA⁺⁺⁺⁺くらいの感覚だ。ということで、突然やってきたその話に合わせて、配信や放映のシミュレーションを行う。
そして今だ。来週月曜日に回答が出るという状況で、いまプランが3つ走っている状態。本当に気が付いたら土曜日の午前中になっていた。
今は30代前半だし独身だし体力もあるし、そして何より良い仲間に恵まれているからこんなことができるけど、これが常態化するようになったらたまったもんじゃない。
ゆっくり何も考えずに休める日はいつやってくるのか。
摩耗した1週間であった。