日曜日、

このゴールデンウィークが終わったら、また幾つか企業との面接が待っている。せっかく時間があるゴールデンウィークに、自分に素直に正直になってみたいと思う。
まず自分が向いている仕事について。僕はずっとクリエイティブ系の仕事が向いていると思っていたし、今でもそう思っている部分はある。なぜなら表現することが好きだからだ。
ピアノ、サックス、絵、書道、作文、料理、メニュー開発。すごく楽しい!って思えたものは、全て何か自分で考えて表現をするものであった。でも、それを仕事にするというのは違うのかもしれないと、最近思うようになった。
僕は典型的な「いい子ちゃん症候群」だと思っている。DVの父親から自分を守るために身に着けたのかもしれない。もしくは、肥満児だった僕はいつも周りの目を気にしていて、どのように振舞えば周りからいじられないか、いじめられないかをいつも考えていた。その結果、他者に合わせて自分を変えるということを身に着けた気がする。本当はストレスがかかることなのだけれど、これはもう変えられない。これまで10年のキャリアの中でも、振り返ってみればそうだった。だから、仕事において何かクリエイティブなことが求められる時、本当に苦しい。自分の中では、「こういう風にした方がよい」「ここはこだわりたい」と思うことが山のようにあるのに、意思決定者にお伺いを立てて、その人が望むものに合わせることがほぼ100%である。だから、なにかを表現するということを仕事にしてしまうのは、自分の中の葛藤を呼び起こすことに繋がってしまい、本当は向いていないのかもしれないと最近思っている。
だからこそ、仕事ではないところで何かを表現することには喜びを感じる。評価を一切気にせず、自分が思う美しいイメージに合わせて表現する。そうすることで、初めて僕の中に流れている血潮を感じることが出来るのだ。だから、表現をすることは、僕の心のビオトープとして、もっと神聖なものとして残しておくべきなのかもしれない。
一方でだ。自分が得意なことは何か、これを考えてみる。
苦労して出来るようになったこと、その結果喜びを感じるのは英語と中国語である。中学2年生までは英語が一番苦手だったのだけれど、受験勉強をきっかけに英語が一番得意になったのだ。ただ、これはどちらかというと、常に外の世界に目が向いていたから、というのが大きい。日本史ではなく世界史、震災ボランティアではなく、貧困地域のボランティア、日本文学ではなく英米文学、邦画ではなく洋画。考えてみれば、常に外ばかり見ていた。その時に、英語をはじめとする語学はなくてはならないものであって、外のことを知るためには重要だったのである。
そして苦労しなくても出来たこと。もう少し粒度を上げると、多分こんな感じだろうなと思って取り組んでみると、たいてい合っている、みたいな感じだ。
それが地理、数学の証明、生物、そして地学なのである。
僕は根っからの文系、のはずだ。大学も私立の文系学部。ただ、どういうわけかこの4つについては昔から得意であった。
高1の時、全ての国の位置、首都の名前、国旗、これを覚えてくるという課題があった。タイから帰ってくる飛行機の中でパッと地図帳を拡げたくらいなのだが、全て覚えることが出来ていた。
そして証明。数学は一番嫌い。ただ、何かこう、ロジックとロジックを組み合わせる感じが堪らない。たぶん好きなんだと思う。
そして生物と地学。これこそまさに、多分そうでしょ、と思うものがだいたい合っている。
でも仕事でもちょっとその片鱗は見られる。マーケティングでおなじみ、カスタマージャーニーを作るような仕事、これが好きなのだ。生活者が最初にここで認知して、その後こうやって興味を持ち、そしてここで訪問して、最後ここで購入する、その時に何が判断指標となって、そこに効果的な施策はな何か。各ファネルでユーザーが気にしていることは何か、その結果美しいジャーニーが導ける。こういう仕事をしていると、時間が解けるのだ。好きかどうかは分からないが、得意なんだと実感することが多い。
ただ、この得意なことも、結局は環境に左右される。新卒で入った会社、そして今の会社は、正直言ってのびのびできる環境ではない。
以前から書いているが、僕は女性にも男性にも恋愛感情を抱かない。アロマンティック体質である。だから、一定の年齢になったら結婚して、子供を持ち、家庭を築いていくみたいな一応のメインストリームを期待されると窮屈なのだ。
そしてもう一つ苦手な環境。それがトップダウン。態度としては従順さを示すけれど、内心では全く理解していない。しかも、トップダウンで軍隊のように動いている周りを見ると、一気にテンションが下がり、自分は絶対にそこにはまらないと反発してしまう。
前職。200年以上の歴史がある食品メーカー。新しい取組を次々とやっているけれど、やはり古き良き伝統的な日本企業。家族的な雰囲気で、ザ・メインストリーム的な匂いがプンプンしていて窮屈だった。
現職。圧倒的トップダウン。特に営業部隊は軍隊と言われている。創設者がまだ存命ということもあり、とにかく社長がイエスと言えばイエス、ノーといえばノー。そして突然号令が降ってくる。無理だ。
自由にやっていいよと言われると、本当にだらけてしまう人もいるけれど、僕は逆なのだ。自由にしていいと言われるほど、どんどん進められる。こういう環境が好きだ。
世の中的に理想とされるイメージに近づこうとばかり思っていた自分が正直心の中のどこかに存在している。けれど、やっぱりそれは良くない。
常にご機嫌で居られるために、自分自身が好きなこと、得意なこと、そして環境。こういう所にしっかり目を向けていきたい。