土曜日、
昨今は、若者を中心にテレビ離れが進んでいるという。それはとても納得。例えば、僕。今の家に引っ越してきたのは2年前。その時、一応、前の住処からテレビは運んだけど、梱包した段ボールからは出さずにここまで来ている。
そう、もう2年間テレビは見ていない。それでも全然生きていけるし、情報に追いつかないなんてこともない。結構僕の周りにもテレビは全然見ないという人が多く、むしろこっちの方が当たり前に感じている。
ただ、一個だけ違う。それは、僕の情報伝達経路は、主に音声メディアであるということ。
YouTubeやInstagram、XやTiktok、こういったものは今の僕の仕事に直結するから、もちろんチェックしている。何なら、日本だけではなくて、中国やアメリカのSNSまで、アップルのアカウントを一時的にバグらせてアプリをインストールしていたりする。
それでも、あくまでそれらはアプリであって、信頼している情報源ではない。
今ちょうど、これから春にかけて仕事で起用していくインフルエンサーを選定している。来週月曜日早々に、その選定を終えなければならず、今日もいくつか基準をつけて候補のインフルエンサーをチェックしていた。
Instagramでフォロワーが〇〇人、YouTubeでは〇〇人、この人はXもやっている。動画の平均視聴回数は〇〇回で、フォロワーの属性は△△。
知っているインフルエンサーが何人も候補になっているけれど、いまいちしっくりこない。
映像を使った発信、確かにそれが良い場合もある。でも、僕にとって映像というのは、集中を妨げるものになってしまうことが多い。
多くのインフルエンサーがPR案件をやっている。彼らはそれをやらないと食っていけないし、僕らみたいな依頼者がいるから、別にそれを否定しているわけではない。
ただ、本当にそう思ってる?みたいに思えることが多々あって。そう言う時に、映像がや絵が入ってきてしまうと、そっちに目が行ってしまって、なんだかよく分からない状態になる。
一方で音声は違う。ラジオをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれない。絵も映像もないから、声で伝えるしかない。何を語っているか、そしてそのニュアンスと熱量で、声が成立している。
「見てください、この量!」と言ったところで伝わらない。そして、本当に感動しているかどうかは、ボリューム、間、言葉遣いで伝わってくる。だから聞いているリスナーは気になって、没入してしまうのだと思う。
これは、PR案件に限ったことではないと思う。
ラジオやポッドキャストにお悩み相談コンテンツが多いのは、これが原因していると思う。気持ちが伝わるメディアとして、ラジオはぴったりだと思う。
今日もラジオを聞いていた。
趣味について、無性に語りつくす番組。
被災地での取材を声のブログ(Voice blog)として届ける番組。
3人で形のない、答えのないテーマを語りつくす番組。
共通するのは、リアル感と熱量。
だから濃いファンが付く。
僕個人としては、こういう人々の方が、生活者には響くと思うんだけどな。
動画クリエイターとしてのインフルエンサーを採点しながら、Voice mediaクリエイターのコンテンツを楽しむ、そんな1日であった。