HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢33歳。日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

9月20日 やっぱり音楽が好き

日曜日、

 

昨日に引き続き、ウィーンとスイス各地に滞在した旅行記の続きを書きたいと思う。今日は滞在2日目について。

結論から言うと、僕はスイスも入れたこの約2週間の旅で一番心に残った日が、この日である。理由は、ウィーンを散歩中に偶然遭遇した青空コンサートが想像以上に素晴らしかったからだ。僕はやっぱり音楽が好きなんだな、そう実感できた日であった。

 

この日のウィーンも快晴。雲ひとつない快晴というのを文字通り表したような澄み切った青空が広がっていた。この日は日曜日。圧倒的に街が静かである。ホテルの朝食も日曜日だけは1時間遅れての開始となる。

これはスイスもそうだったけれど、日曜日は多くの店がしまっている。チェーン展開しているスーパーでも、夕方までの営業時間に短縮されていたりする。そして、街中にある公園やベンチには、子供と遊んでいるファミリーや、何をするでもなくボーっとしている人達が寛いでいる。本来、日曜日ってこういう日なんだよなぁと学ぶ。今は、次の仕事までの有給消化期間だから何のプレッシャーもないけれど、前職の時はとにかく仕事をしていないことの方が不安だったから、土日も何も関係なく働いていた。でも、人間性を失っていたから、やっぱり本来はこういう風にゆっくりする日を作るべきなんだろうなぁと、しみじみ感じ入っていた。

そんな2日目は、ウィーンの観光名所の一つであるシェーンブルン宮殿からのスタート。シェーンブルン宮殿は世界遺産に指定されていて、ハプスブルグ王朝の歴代君主が夏の離宮として使用していた場所である。

ハプスブルグ家、、、大学受験世界史選択だったから勉強したけれど、正直あまり好きではなかった部分である。似てる名前が多いし、因果関係が良く分からない出来事が多くて全然楽しくなかった、というのを記憶している。ただ、本当はここに訪問する前に一回復習しておくべきだった。この宮殿内には、たくさんの展示があるのだが、その要所要所で、目的や背景などが細かく説明される仕様になっており、日本語の音声ガイドもある。本当に、一回さらっておくべきだったと後悔した。もし訪れる予定がある人は、一度世界史のハプスブルグ王朝を復習してから訪問することをお勧めする。そうすれば、なんで肖像画がこんなに悲しい顔をしているのか、なぜこんなに豪華絢爛なのか、そういうところがもっと良く分かるだろう。

この館内鑑賞で2時間を費やし、そこからすぐの小高い丘へと歩みを進めた。歩いてきた道を振り返ってみると、そこにはシェーンブルン宮殿と、その後ろにウィーンの歴史地区の街並みが広がっていた。そして、澄み切った青い空に、ポツポツと浮かぶ白い雲。絶景そのもの。これぞヨーロッパという風景であった。この時期の東ヨーロッパは天気が良い日が多く、風も吹いていて心地よい暑さがある。坂を上ってきた僕を待っていたのは、美しい風景と優しい風だった。

 

 

そんな景色を名残惜しみながら、次は美術史美術館へと向かった。良く知られているクリムトやエゴン・シーレなどの作品は、その翌日に行ったベルベデーレ宮殿で展示されており、こちらは宗教画や歴代王朝にまつわる油絵や彫刻作品が多かった。有名どころで言うと、ブリューゲルの農民の踊りなどがあると思う。ただ、この美術館で一番印象に残っているのは、聖母マリアとキリストの姿が、あらゆる表現・表情で描かれているということ。キリスト教ではないけれど、訴えてくる強さに圧倒された。このあたりも、本当はもっと勉強しておけばよかったと後悔。展示品自体はそこまで多くなかったけれど、すでに16時を過ぎていた。

それから一度ホテルに戻り小休憩。この日は、19時45分からヴィヴァルディのコンサートに行く予定だったから、それまで少しホテルで準備。ただ、意外と早く片付いたこともあり、ホテルからこの教会まで徒歩で行くことに。Google mapでは徒歩45分。全然いける距離だ。20時まで明るいから、むしろ歩かないともったいない。ホテルから歩いていくことにした。

その途中、出会ったのが青空コンサートである。場所は、ウィーン中央駅から夜のコンサートが開かれる聖カールス教会までのちょうど中間地点くらいにある教会。聖エリザベート教会。その近くに差し掛かった時、何やらバイオリンのきれいな音が聞こえてきたのだ。気になってそちらの方に行ってみると、教会の前で2人の男女がバイオリンを演奏している。近所の人なのか、それなりにお客さんも集まっている様子。僕もその美しい音色につい足を止めて聴き入ってしまった。

日曜日は、比較的こういう小さい演奏会的なものが、色々なところで開催されているらしい。しかも無料だ。そうそう、街を歩いてる時に聞こえてきた口笛がシュトラウスのラデツキー行進曲だったのも、この街。音楽が根付いているというか、そういう土壌で生活するって憧れる。そして、心が豊かになりそうである。こうやって、気軽に音楽を楽しむ文化がある、それがウィーンが音楽の都と言われたる所以なのだと実感した。

youtu.be

 

それから夜のコンサート。もちろん観光客もたくさんいたけれど、隣に座っていたのは地元の男子学生3人組だし、左側は1人で来ているおばあさんだった。老若男女が集う素晴らしいコンサート。さっそく感化され、すぐににヴィヴァルディの四季をダウンロードした。

こんなにも素晴らしい夜を過ごし、まだもう一晩残っているウィーンで、もう一回音楽に浸らない選択肢はない。詳細は明日書くけれど、翌日はパイプオルガンのコンサートを鑑賞した。これも素晴らしかった。

何より、自分は本当に音楽が好きであることを実感した1日。スイスの大自然、綺麗な街並みは大変すばらしいのだけれど、もし住む場所を選ぶとしたら、こんなに音楽が溢れているウィーンを選ぶだろうと、この時思った。そんな1日であった。