土曜日
今日は日差しが暖かく、風もなくて、気候的には穏やかな一日だった。
こんな外出日和の日は、逆に屋内のカフェなどは雨の日と比べて混んでいなくて作業がしやすい。普段の土曜日は、たいてい平日にはやりきれず、残ってしまったタスクをこなす日なのだけど、今日はどちらかというと各紙面の斜め読みやら、マーケットリサーチ(デスクリサーチレベル)に時間を費やした。
直近まで賑わっていた、バレンタイン。
今の自分の業務に直結する内容で、世の中のバレンタイン市況については、期間中はもちろんだが期間後も、結果としてどうだったのか、チェックをしたいと思って色々と調べてみた。
その中で面白いな~と思ったのが、資生堂の取り組みに関して。
既にバレンタインは、「女性が好意を抱く男性にチョコをあげる日」ではなくなっており、その過ごし方は多種多様。性別も関係ないし、送るものも決してチョコではない。
まさに今話題のジェンダーレスが色濃く反映されているイベントに進化してきている。
これに合わせて、資生堂がいわゆるZ世代の男性向けのコスメを、バレンタインメンズコスメとしてPRしていた。Z世代へのアンケートによると、化粧をするのに性別は関係ないと答えている人が男女ともに7割に上っているという。
バレンタインの過ごし方、化粧をすることの考え方、
これまでは単一的に固定された概念と結びつけられていた文化・習慣だけど、本当はグラデーション。固定概念の押し付けで悩んでいる人ってきっとたくさんいると思うから、良い動きだと思う。
ただ一方で、この記事を読んでいてちょっと気になったこと。
「Z世代」という世代の括り方。これに関しては、僕はいつも嫌悪感を抱く。その世代に属する人がまるで全て同じであるかのように、捉えられてしまう。
しかも、よく「Z世代は小さいころからスマホが身近で、SNSで積極的に交流し~」という決まった定義で語られるけど、それってそうやって過ごしてこなかった人に劣等感を感じさせることに繋がらないだろうか?
こういう雑な括りと、そこに雑な定義が結び付けられて、苦しんでいる人っていっぱいいると思うし、今日はそういう内容のポッドキャストをたくさん聞いた。
・アメフト選手=男性的でメンタルも体力も強いと思ってない?そこに当てはまらない人はどうするの?
・Z世代ってみんな似たような価値観持っていると思ってない?
・障がい者って、何か一つの才能に秀でていると思われていない?そこに当てはまらない人はどうするの?
包括的な社会を目指して、って言われるけど、
それによって見えなくなってしまう個性もあることを、ちゃんと知ってほしい。
勝手に決めつけないで。
その価値観は、ある特定のタグがついた場面でのみ通用するのであって、また違うタグがついたら違う価値観があるんだよ。
おやすみ