日曜日、
テレビがない分、僕はラジオや新聞、雑誌、そしてSNSから情報を得ている。
昨夜、歯を磨きながら、ながし見ていたTiktok。ランダムで流れてきたのは、マツコ・デラックスの言葉だった。
テーマは反抗期について。
「当時は、くそばばぁ、くそばばぁって数えきれないくらい言ってね。相当母親に反抗していたと思うのよ、私。今となっては本当に申し訳なかったと思ってるんだけど、もう母親はいないから謝ることもできないのよね。でも私、反抗期って必要だと思うのよ。反抗してる方だって、辛いの。親を傷つけたいなんて、ほんとは思っていないのに、うまくコントロールできなくてつい反抗的な態度を取っちゃうのよね。
でも、何年か経って当時のことを振り返ると、自分のどうしようもない気持ちと、親を気づけてしまったという後悔とが混ざって、それぞれの立場の気持ちが分かるような、思いやりのある人間になれると思うのよ」
僕はこの話を聞いたとき、迂闊にも泣きそうになってしまった。
「なんでこの人は、そんなに反抗ばっかりしてくるんだろう」
「なんでこの人は、全てにおいて意見を否定してくるんだろう」
「どうして、”はい、わかりました”っていう風に素直に言うことを聞けないんだろう」
僕のチームのメンバーで一人、反抗とまではいかないものの、何かしら反論しないと気が済まないようなメンバーがいる。
彼女はメンバーの中で最も若手で、まだマーケティング的な知識・経験も、社会人としとの経験も浅い。
それにも関わらず、自分の意見への固執が強く、「~については分かりました。”ただ”・・・」というのが口癖になっている。
僕や、僕の上司からみても、それが理論上でも経験上でも間違っているということが見えていることに対しても、”はい”と素直に受け入れることはまずない。
だから最後は、「あなたがそう思うなら、もうそれでやったらいいんじゃない?」となってしまう。
最近、このメンバーの扱いについては、僕をはじめ他のチームメンバーも結構悩んでいた。なんで、あそこまで反抗してくるんだろうか。
でも、もしかしたら彼女自身も、知識も経験もないことを自覚していて、その上でどうすれば自分の存在意義を見出せるのか、もがいているのかもしれない。
希望的観測すぎる気もしなくもないけれど、これも彼女の人間としての幅を広げるためのプロセスだと考えて、もうちょっとだけ見守ってあげようかと思った。
子育てとは違うけれど、育成って難しいと改めて実感。