HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢32歳。日々の学びや気づきを、ちょっとだけ得意な文章とイラストで自由に記録していきます。

12月11日 太客

水曜日、

 

 

マーケティング職に就いていると、社外との会議も頻繁にある。ただ、どちらかというと基本的には、こちらがクライアントであることがほとんどだ。

しかし、今日は違った。

営業を通じて、うちの会社のサービスを利用しているクライアント様のご意見を聞く場に、マーケティング部として参加させてもらったのだ。

理不尽なことも多いし、自社のことしか考えていない。世の中トレンドのことを一生懸命話しても、結局大事なことは自社の成長に繋がるのか、それだけである。

気持ちは分かる。

実は僕は前職の時、現職のサービスを使っていた側で営業を受けていた立場だったから。当時は、自己中心的なことばかり言っていたなぁと改めて振り返る。

会議には、もちろんこちらの営業担当も出席しているのだが、基本的にはもうクライアントを持ち上げるだけだ。

今日のご意見お伺い相手は、かなりの額を落としてくれている、取引金額だけで見たら優良顧客なのである。

つまり、太客だ。何も言えないのもわかるし、一営業個人としての意見というより、会社としての意見を確認しないと、伝えられないのだろう。

自分が新入社員だった約10年前。BtoB営業職で新規開拓チームだった。

営業先のことを「ターゲット」と呼び、開拓リストを作る。打ち手や武器という言葉を使って、どうすれば討ち取れるか、みたいな議論をする。

まるで戦国時代。

 

世間では全然人気がなくて廃れている居酒屋チェーンなのに、太客だから無下にできなくて、むしろ言いなり、見たいなこともざら。そういうのがあまり好きじゃなくて、もっと本当に求められていることは何か、を突き詰めたいって思ってマーケティングを希望した覚えがある。

 

当時を思い出すような、そんな刹那も感じられる会議であった。