水曜日、
たいてい水曜日というのは、突発的な出来事が起きて対応に追われることが多いのだけど、今日は比較的穏やかな水曜日だった。と思ったけど、今書いていて思い出した。
時刻は８時。今の会社は９時始業がデフォルトなので、まだ始業前。上司からチャットが１通。
「今日の9時からのMTGで、この前終わったキャンペーンの速報とfindings、パワポ3枚くらいで発表してくれる？」
おお、なるほど。あと１時間でやれということだ。厳密にいえば、１時間ではない。というのも通勤時間を抜いたら30分もない。さて、大変だ。急いでも、もうあまり変わらないので、とりあえずいつも通り会社には行ったが、脳内は大運動会。デスクにつくなり、すぐに作業開始。
今見返すと、なんだこれはっていう資料だけど、まあ乗り切った。これ以降、今日は特に突発的案件はなかった。あまりも朝早かったから忘れてしまっていた。こういう突発的な案件や、理不尽な依頼事項みたいなことは、日々起きるけれども、それでも僕は、今任されている業務やこの領域が嫌いではない。
消費者のインサイトを徹底的に考える作業は、時間がいくらあっても足らず、どこかで見切りをつける必要はあるのだけど、とてもやりがいがある。というのは、前職も含めてある程度仮説設計に必要な情報の種類だったり、方法みたいなことが少しは身についているからだと思う。
思い返せば５年前。前職の時に、営業からマーケティング職に異動したタイミング。その部署は、国内ではなく海外のマーケティングを担当する部署で、その中で僕は新規事業担当という、本当に経験がない、想像もつかない業務をやることになった。前任者は中国に駐在になってしまったため、簡単に連絡は取れない。
これまで毎日営業として、社外に出ていた人間からすると、よく分からない、かつ自分の存在意義が分からないような状況でずっとオフィスに居るのは、非常に苦痛だった。だから、今では考えられないのだけど、どんなに遅くとも定時から１時間以内には退社していたと思う。退社することが目的、みたいな感じにもなっていた。
さすがにこれじゃぁまずいと思って、ただ周りにだれも教えてくれる人はいないから、自分で率先して他社に話を聞きに行ったり、セミナーに行ったりして、知見と経験を貯めていった。そうすると、不思議なことに、仕事が降ってくるというかチャンスがやってくるようになる。テーマがあれば、ある分だけ、責任は重いけど、つまらなくはない。
こんなことを思い出したのは、今の会社で同じ部署に所属する外国籍の先輩社員が、なぜそんなに頑張れるのかと問われる時に、いつも返す言葉というのを聞いたからだ。
その先輩は「楽しいから」と言っていた。ただ、楽しくなる前には、必ずつまらないフェーズがある。でもそれは、あなたが下手くそだからじゃない？言い方を変えると、知識がなくて分からないからなんじゃない？という、風に考えて、一生懸命勉強をするらしい。
僕はマンガを一切読まないから分からないけど、これは、バレーボールのマンガ『ハイキュー』で紹介されていた一コマだとのこと（その先輩は、日本漫画のヲタクである。ただ、日本アニメを知りたくて日本語を勉強し、ペラペラになった人だ）。
今の仕事、まだまだ分からないことがあって、つまらないなぁと思うこともまだたくさんある。それは、僕が下手くそ、言い換えればまだまだ勉強不足だからだと思った。良い気づきをもらった。
おやすみ。
