HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

7月5日 こぼれ始めた水

水曜日、

 

 

最近、連日この日記で書いている、会社のトップダウン指示の件。今日に入って、さらに締め付けが強化されることとなった。

 

昨日までは、対外的にみても一気に大金が動いたように見えてしまう取り組み、いわゆるマスメディアでのプロモーションについては、今後は一切実施しないように、という通達であった。

これに対して、いくつかの部門が抗議の声を上げているとのことで、まだ決着がついていない。ただし、もう沈静化して指示通りになることは秒読みだと思う。

 

そして、これに加えて今度は予算そのものに対してのメスが入った。今年の予算については、既に通年計画として承認されているものに関しては、使用して問題ない、ただし、別で追加予算が必要な場合は、これまで以上にその必要性を吟味するとのことであった。

 

例えば、マーケティング調査について。何かの企画を実施するにしても、社内の十分な消費者データがなかったり、最新の動向を把握するためには目的に合わせた調査は必須だと思っている。

実際に定点調査を専門に行っている部署もあるのだけれど、彼らが行っているのはもっとスコープの大きい調査であって、一つの特定の企画のための調査ではない。今回、参考にできうる十分な調査データがないため、追加で実施したいと相談したところ、びっくりするような回答が返ってきた。

 

「調査することによって、どれだけ売上が拡大できるか、定量的に示してくれ」とのこと。

こちらから言わせると、逆に消費者実態を掴まずに行うキャンペーンほど、金と時間の無駄遣いなものはないと思う。顧客実態を掴んで、インサイトを検討することの重要性は、マーケターならだれでも分かっているはずなのに、、、。

そして、僕をもっと失望させたことは、この要望をリーダーが打ち返さず、そのままボールを僕に落としてきたということだ。

 

リーダーだって、そんな定量的に出すとかっていうことが不可能なことは分かっているにも関わらず、それをそのまま下に落としてしまう、というのはどうなんだろうと。

 

この冬のプロモーションに関しては、GWをほとんど使用して、ターゲットの検討やらインサイトの発掘、メディアの検討などを行っていたから、正直会社のこの判断はショックだった。ただ、それ以上にリーダーがすべて上から下に流しているだけ、という状態に、もっとショックを受けてしまった。

 

もう、コップから水がこぼれるかもしれない、そう思った矢先、ある1人の同僚が声をかけてきた。

その同僚も、同じセクションに所属しているのだけれど、別のチームのメンバーである。そして同じようにTVCMを担当している。この会社の判断について、今日チーム内で共有があったとのことだった。

そのMTGの中で、そのチームのリーダーが、僕の名前を出して

「〇〇君も、一生懸命取り組んでいたところに突然方向転換をさせられて、今必死で調整している。みんなにもそういう感じで迷惑かけちゃうけど・・・」

みたいな話をしていたとのこと。

 

このリーダー、全然普段は話さないから接点があまりないのに、色々とみてくれていたんだ、とちょっと感動した。

 

もういっぱいいっぱいになってこぼれ始めていたを、掬い上げてくれた言葉だった。

 

明日も頑張れる。