HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

7月4日 悲しい顔は苦手です

火曜日、

 

 

今日はなんだか、ここ最近の朝と比べると少し過ごしやすいような気がした。きっと遠くの方で雨が降ってるんだろうなという、そんな湿ってちょっと冷たい空気を、ランニング中の僕は感じていた。

九州は相当な雨が降っているみたいだけれど、関東だと、いったい梅雨はどこに?という感じの天気が続いている。

このまま梅雨が終わって、そのまま夏に突入してしまうのではないかと思ってしまう。

 

一方、僕の脳内は夏も秋も通り過ぎて、今まさに冬だ。冬のプロモーションの企画立案が7月に入って本格始動している。

この冬のプロモーションも、広告代理店とプロジェクトチームを組んで、マスメディア、ソーシャルメディア、そしてオフラインのイベントなどで消費者へと呼びかける。

ここまでやるのは、それ相応のリターンが期待できるからだ。ただ、今年の冬はちょっとやり方が変わるかもしれない。

 

僕が務めている会社は、いまかなり厳しい局面にある。もちろん、会社が倒産する、みたいなそんな局面ではないのだが、会社の株価も暴落しており、それによって株主に多大な損をもたらしている。筆頭株主になっている法人の一つは、その影響でだいぶニュースにも取り上げられていた。

 

もちろん、この状況というのは対外的な話だけではなく、社内のあちらこちらでも感じられることが増えている。そしてついに、我々の部署にも大鉈が振り下ろされたのだ。

 

今年の冬に関しては、お金が億単位で一気に動くマスメディアでのPRは慎むべし、とのお達しがやってきた。この前のブログでも書いた通り、トップダウンの号令だ。ただ、いくつかのセクションがこれに猛反発しており、翻されるかもしれない。悲しいかな、僕が所属するセクションは反対をしていないので、このままいけばマスメディアでのプロモーションはなくなる。

 

そうなった場合、TVCMのバイイングが出来る広告代理店である必要がなくなるので、もう少し規模が小さく、小回りが利き、そして値下げ交渉に応じられる代理店へと変更になるかもしれない。

 

これまでのプロモーションでもずっと一緒にやってきた今の広告代理店。クライアントのそんな一方的な理由で断るっていうのは、どうなんだろうか。

 

そんなことを考えていると、まるで監視していたかのように、代理店の営業担当から電話がかかってきた。冬のプロモーションに関して、社内の状況がどんな感じか教えてほし、とのこと。

 

この会話がZOOM会議じゃなくてよかった。僕の顔は引きつっていたに違いない。

 

実は、僕は前職でも広告代理店と一緒にプロジェクトを組んでおり、クライアント側のプロジェクトリーダーだった。そして、僕は海外事業部にいたので、コロナによる売り上げダウンと共に、予算削減の話がやってきて、同じように大規模なプロモーションを断る必要があった。

 

ただ、これまでその代理店には、本当にお世話になっていたし、国を超えて海外の支店のメンバーにもお世話になっていたし、どうしても彼らの悲しい顔を見せたくなくて、社内説得に奔走した。

 

細かいことは書かないけれど、僕は小さいころから自分自身悲しい顔を見せないようにしてきたし、僕の家族もみんなそうだった。だから、だれかの悲しい顔を見ると、本当に悲しくなってしまって、心が締め付けられる。

 

今回、恐らくお断りをするであろう広告代理店の営業担当には、小さい娘さんもいるのだ。

 

もちろん、どこかで決断はしないといけないのだが、少し頑張ってみたいと思う。

 

誰の顔も悲しい顔にすることがないように。