HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

6月21日 人に優しくなれない時は

金曜日、

 

 

帯状疱疹という病を初めて聞いた。最近母が罹患した病気である。

詳しくは聞いていないから、何が原因かはよく分からないのだけど、加齢やストレスや疲労から来るものらしい。

右足一体に出来た疱疹がとにかく痛いと嘆いていた。ここ1週間くらいだろうか、要約症状も収まって、普段の生活がまともに送れるようになったという。

 

母は僕と似ていて、というか僕が母に似ているのだと思うが、無理をしがちな人間だ。悪く言えば、貧乏性なのである。

 

暇な時間があれば、そこに予定を詰め込む性格で、休めばいいもののジムに行ったり、掃除をしたり、銀行回りをしたりと、とにかくいつもバタバタとしている人である。

僕もまさにそんな感じだから、母の日その性格は痛いほどよく分かる。

 

そんな母が、思うように体を動かせなくなって、とにかく安静にしなければいけない日々が2週間くらいは続いた。日常生活はできるけど、これまでほぼ毎日行っていたジムや自分の仕事は休まないといけなかった。

 

そうなると、時間に余裕が生まれたようで、最初はそれ自体がストレスだったようだ。

ただ、徐々にその状況にも慣れてくると、少しずつ気持ちが穏やかになっていったらしい。そして、ここですごいなぁと思うのが猫たち。

実家には猫が3匹いるのだが、朝から晩まで母にべったり、お風呂の中までついてくる始末だったらしい。猫たちは、家主の気持ちが分かるみたいだ。雰囲気って人だけじゃなくて、動物にも伝わるようだ。

 

それから母は、自分に対して甘やかすということを、初めて肌で理解し、覚えたとのことであった。

そうなると、何が起きるか。

周りの人に対しても、自然と優しくなれたとのことであった。甘やかすのではなくて、優しくなるのだ。何かを許すのではなく、丁寧にゆっくりと相手の話を聞く姿勢が持てる、そんな感じだろうか。

 

人に優しく、というドラマが昔あったけれど、人に優しくしようと思ったら、少しは自分に優しくないといけないんだと思う。

 

このエピソードから学ぶことはたくさんあった。