金曜日、
「いや、でもさぁ、あれ悪気は全くないんだよ?」
「わざとじゃないんだよ、あれ。本当に気づいてないんだよ」
今の会社に転職してから、2年が経過する中で、こういう言葉をよく耳にすることがある。
ある一定の職位についている人たちのことを指している。
「他人の痛み知れ」
小学生の頃、当時担任だった先生から言われた一言をずっと覚えてる。
こうやってされたら痛いでしょ?苦しいでしょ?悲しいでしょ?
だから人を傷つけちゃいけないし、そんな権利だれにもないの。
他人の痛みを知りなさい。
そうやって言われたことを覚えている。だから、今この発言をしたら、相手がどう思うだろうか、そう考えて結構ストップすることがある。
取ろうと思った行動を、でも今こうしたら相手はどう思うだろうか、そう考えて寸止めすることも結構ある。
結局何考えてるかわからないよ、それじゃ。
そう言われることもあるけれど、誰かを傷つけるのと比べたらずっといいと思う。
考えてみれば、自分が英語を話しているときは、英単語が持つ深い意味をそこまで知らなかったりするから、次々と言いたいことを発現できるのかもしれない。
今ここでこの単語を言ったら相手がどう思うか、想像ができないからだ。
でも中には、日本語・英語にかかわらず、全くそういうことに対して無感情の人もいる。
わざとそうしてるんじゃないし、敢えてそうしてるんでもない。
本当に気づかないのだ。
後ろで何人が指をさしているか、何人が泣いてきたか、そういうことを気にしないのである。
この会社だけの話ではないと思う。この日本社会の会社組織の中で、上に上がっていく人というのは、生まれ持ってそういう人じゃないと心が持たないのかもしれない。
それでも出世が大事と思う人はいるだろうし、そういう価値観は全く否定しない。
ただ、僕は人間でありたい。