HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

6月23日 中抜けという選択

金曜日、

 

 

昨夜は結構雨が降ったみたいで、道路はだいぶ湿っていた。そして、部屋がむわっとした湿度の高い空気に包まれていた。あ、これは雨かなぁと思ったが、カーテンを開けるとそうでもない。ということは、いつも通りのランニングである。

今日も今日とて、金曜日で体が疲れていても、ランニングはやめられない。終わった後の解放感を求めて、僕は走りに出た。

 

ただ、やっぱり金曜日、頭も体も疲れている。昨日はテレワークで根詰めて仕事してしまったこともあり、今日はオフィスで集中力が散漫。同じチームのメンバーもなんと5人中3人が有給、そしてもう一人はリモート勤務ということで、散らかる集中力をかき集めてくれる人もおらず、ノイズキャンセリングイヤフォンをつけて、黙々と仕事をしていた。

 

自分もそうだが、午後になると何だか雰囲気が和らいでくる。今日は午後にMTGが集中していたこともあり、緩んだ気持ちが、そのままドロドロ溶けて流れていくことは防げた。

こんな風に徒労を感じていたのは、もちろん僕だけではないはずで。同じ部署の別のチームのメンバーが僕の席の後ろで働いているのだけれど、なんだかとても疲れているようだった。彼らは、来週から始まるキャンペーンに向けて、今は最後の詰めなのだ。そして、約1か月にわたってTVCMも実施するため、その最終チェックも実施している。今週が最後のピークだったようで、定時後の19時には、みんなもう茹で上がっているようだった。

 

その中の一人がボソッとつぶやく。

 

「あ、ちょっと一杯だけ引っかけて帰りたいなぁ」

 

すると、周りのメンバーもいいですねぇと言う風になる。僕は、そのチームのメンバーではないけれど、同じ部署だし、席が隣なこともあって、必然的に声がかかる。

 

前から書いている通り、僕は飲み会が嫌いだ。そして、金曜日の夜に誘われることが最も嫌いだ。その最悪パターンが今日だった。だから最初は断ろうと思っていた。ただ、彼らが朝から晩まで最近ずっと頑張っていたことを知っているし、とてもいい人たちであるのでせっかくの誘いを無碍にするのも罰があたりそう。

 

そんな葛藤を数秒抱えていた時、ふと別のメンバーが

「〇〇さん、中抜けでぜひ一緒に行きましょう!」と言ってくれた。

 

なるほど、中抜けか。これは新しい。

 

実は僕は部署の中でも、一位二位を争うほど夜遅くまで仕事をしている。これは、仕事が好きっていうこともあるのだが、どちらかというと諦めが悪い、マイペースすぎるというネガティブな要素が多分に含んでいる。ただ、周りからはいつも勤勉と思われている。

 

そうか、こういう時に仕事に対するこの姿勢が役に立つのだ。

 

中抜けとなると、必然的にノンアルコールになるし、30分~1時間程度で上がることになる。理想的だ。だから、とても乗り気で参加し、いい感じのところで抜けて、22時過ぎまで残りのタスクをこなすという感じだった。

 

自分のご機嫌も、相手のご機嫌ともうまく付き合える、新しいスタイルだなぁと、そんな新しい飲み会のスタイルを認識したフライデーナイトだった。