月曜日、
今日から正式に、僕がチームリーダーとしてグループを率いることになった。
でも本当は、自分がリーダーに向いているとは全然思っていなくて、正直ぎこちなさでいっぱいだ。
そして、チームメンバーだけじゃなく、同じ部署のメンバー、他部署のメンバーからしても、前任がいなくなってお宅の組織大丈夫?と心配されている感じがヒシヒシと伝わる。
とある会議で、
「いやぁ、〇〇さんがいなくなっちゃうのは、本当に悲しいわ。残されたメンバーで、どうやって行けばいいか分からないわ」と、僕も出席している中で言われたときは、正直面食らってしまった。
そんなことがあったから、一番辛いのは僕だ、僕だけこんなに仕事も責任も背負わされるのは不公平じゃないかと、思わないようにしていたけど、思っていたのは事実である。
僕の上にはマネージャーがおり、今日はマネージャーとの1対1のMTG。たぶん向こうも気にかけてくれているのだろう。いつもよりも真剣に会話をしようと意識していた感じがした。
それか、僕がべらべらと語り続けてしまったから、それに必死についてきてくれたのかもしれない。
話しを聞いてくれる存在がまだいることに、ちょっとだけ安堵したタイミングだった。
それと同時に、今日はチームメンバーの1対1のMTGも何個か予定されていた。
その中の一人は、僕と年齢が全く同じ、社会人になったのも同じというメンバーである。実は、僕か彼女がチームリーダーになるということで、最後検討していたということを聞いていた。
だからこそ、彼女には
「〇〇さんを支えてあげてね」だったりとか、「これとこれは、あなたの仕事ね」のように、責任は負わないけれど仕事が勝手に上乗せされていくような、そんな状態だった。
いざ、MTG開始。
すると、怒涛のように言葉が溢れ出てくる。何度発言のタイミングが重なったか、覚えていないくらい重なる機会があった。
僕も僕でいっぱいいっぱいだったけど、彼女も相当いっぱいいっぱいに感じているのだろう。
ああ、なんて視野が狭かったんだろう。かわいそうなのは自分だけだなんて。
そう感じた。
同じ船に乗っているんだから、一つの地図を一緒に持って、行先を共に目指していこう。
リーダーだからリードしなきゃ、ではなくて、まずは話を聞いてあげるリーダーになろうと思った。
そうすれば、自ずと船は進んでいくかもしれない。