HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

12月10日 優しさの効果

日曜日、

 

 

今日は、ちょっとした優しさを頂いた日だった。

 

今月は本当に仕事に追われていて、土日も基本的には買い物や家事、病院に行ったりする以外は、基本的に仕事に時間を費やしている。

大きなスクリーンを使ってデュアルモニター形式でやった方が効率はいいことは重々分かっているのだけど、週末や祝日に仕事をするときは、あまり自宅ではやりたくない。なんだか、ダラダラとなかなかスイッチが入らないからだ。

 

やる気スイッチは、そう簡単には入らないけれど、手っ取り早くスイッチオンにするためには、やはり環境を変えることだと思う。そして今のところ、その方法が功を奏している。

いつも行く行きつけのカフェ。ちょっと歩くと海が見えるところで、オフィスビルが立ち並ぶ一角ににそのカフェはある。なんてことない、チェーン店のカフェだ。

だから午前中は基本的に空いており、その時間帯に座ってしまえば、そこで仕事ができるのだ。

ただ、最近は2時間1ドリンクオーダー制になった。このご時世当然のことだと思う。この仕組みがあるからこそ、時間を無駄にせずとにかくひたすらタスクをこなす、なんていう風に体が言うことを聞くわけもなく、時折スマホを見ては気づいたらだいぶ時間が過ぎている、なんてこともある。

 

しかし、今日は違った。スマホなんか気にならない、それくらい切羽詰まっていたのだ。

もしかすると、そんな雰囲気とか、もしかしたら熱量みたいなものが伝わったのかもしれない。フガフガと脳内沸騰レベルで取り組んでいた矢先、右肩に何か置かれた感触を得た。

 

見上げてると、さっきまで隣でパソコンをカタカタしていた男性。

「僕、もうこれいらないからさ、良かったら使って」

彼が差し出したのは、レシートだ。

 

この店はレシートで2時間制を管理しており、時折スタッフの方がレシート提示を求めてくる。

僕はの制限時間はまだまだ余裕があったのだけど、同じホットコーヒーをオーダーしていたおじさんのレシートに書いてあった時間は、僕の制限時間よりもプラス1時間だった。

 

ただひた向きに取り組む僕を見て、頑張れって意味で渡してくれたのかは分からないけど、なんだかその穏やかな優しさに、心がキュッとしてまった。

結果として、空腹に耐えられず僕は追加オーダーに向かうことになったのだけど、頑張っている人がいたらその人をそっと応援する、そんな小さな優しさが、僕は盛大に応援してくれたと思う。

 

それもあって気がついたら外はもう夕焼けの時間になっていた。

やばい!今日は歯医者があるのだ。

おじさんありがとう、そう思いながら今度はエネルギーを脳から足におろして早歩き。

 

実は歯医者でもちょっと優しいことがあった。

 

僕はいま、これまで海外滞在中に放置してきた虫歯の数々を絶賛治療中だ。そして、数本はインプラントになる予定である。

その話を聞かされている僕が相当不安そうだったのか、

「確定申告やってる?今からでもいいから、全部領収書取っておいて、医療費控除申請しなね。分からなかったら教えてあげるから」

 

おおお、全くそんなこと思っていなかった。そっか、医療費控除というものをすっかり忘れていた。

 

そして、もう一人の先生からも全く同じことを言われた。そんなに深刻そうな顔をしていたのだろうか。それか、最近本当に余裕がなくて、暗い顔をしていたのかもしれない。

 

確かに、数日前に日記に書いたように、僕は今、reason for waking up every morningを見失っている。

明日からもっと忙しくはなるけれど、でもきょうもらった優しさで、なんだかお腹までいっぱいだ。

だから、ちょっともらい過ぎてしまったかもしれないこの優しさを、今度は別の人に返していこう。

 

優しさの効果、それは僕自身を満たしてくれるものでもあるし、同時に誰かに対して優しくありたいと思える気持ちを芽生えさせるものだと、そう感じた。