HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

5月27日 優しさに包まれたなら

土曜日、

 

今日はいつもの土曜日と比べて、残務処理をやる気にはあまりなれなかった。というのも、昨日のMTGであまりにも気力と体力を消耗してしまっていたようで、精神的にも、そして驚いたこと身体的にも摩耗してしまっていたからだ。というのも、朝起きたら、うまく声が出なかったのだ。

毎朝、英会話でネイティブの方と話しているのだけど、その会話を始めようとしたときに、自分の声がガラガラになっていることに気が付いた。そして、一回気が付くと、もうそこからは崖崩れのようになる。つまり、風邪の症状を自覚すると、それが表に出始めるのだ。

幸いなことに、咳とか喉の痛みはないのだけど、鼻水とくしゃみが止まらないような感じになってしまった。やり切るって、こういうことなのかなぁと少しだけ実感。

 

とはいえ、今日はどうしても行きたいところがあったので、いつも通り家事を終わらせて、カフェに向かう。そこで、集中は出来ないながらも残務処理をしたり、SQLの勉強をしたりした。

そして、その後向かったのは、丸の内にある三井住友銀行東館のアースガーデン。そこで行われているヘラルボニーさんの展示会。

store.heralbony.jp

 

ヘラルボニーさんの存在を知ってから、ずっとラジオでフォローさせてもらっているんだけど、この展示会の話を聞いた時に絶対に行く!と決めていたところ。昨日までの自分の頑張ったご褒美として、行ってみた。びっくりなのは、これ入場無料なのだ。キュレーターの方もいるのに。

 

会場の様子

 

以前もヘラルボニーさんのことを書いたから、細かく説明はしないけれども、なぜか僕はヘラルボニーさんの考え方、アーティストさんの作品にすごく惹かれてしまう。そして、ラジオも本当に毎回笑えるし、泣ける。

open.spotify.com

 

恐らくそれは、母が美大出身でアーティスト活動をしているということ、そして母が半ば副業してやっているピアノ教室の生徒さんの中に、結構な割合で軽度の知的障害を抱える子供達が居て、その話をよく聞いていたり、演奏を聞かせてもらったりしていたから、かもしれない。

僕自身も、性的嗜好のことだったり体型のことで、いわゆる社会でいうとマイノリティの部類に入ると思っていて、そういうところも影響したのかもしれない。

 

これまでも色々と美術館や展示会に行ってきたのだけど、僕は社会問題に興味があるということも影響して、原爆を扱った丸木美術館であったり、世界報道写真展、あとは未来の芸術みたいなものを展示しているものによく行っていた。だから、展示会となると、いつも、ものすごい悲しみを背負ってしまったり、重い分銅を肩に置かれているような、そんな、なかなかうまい形容詞が見つからない、そういう展示会ばかりで、簡単にいうならば重力が大きいものばかりだった。

 

だから、今日の展示会は本当にびっくりした。

入って思ったのは、雰囲気の色がオレンジ、黄色、明るい緑っていうカラーで満たされている感じ。そしてキュレーターの方の笑顔と優しい口調。だれでも受け入れてくれる懐の広さ感。

 

僕はいつもラジオを聞いて、親御さんの苦労だったり、自分でお金を稼いでアイドルに会いに行くアーティストの方の純粋さに、本当に胸を打たれるのだけど、今日はこの展示会の優しさに包まれて、こみ上げるものがあった。

 

ヘラルボニー代表の松田さんご兄弟、ヘラルボニーの社員の方々、アーティストとその家族・周囲の方、そしてそのアーティストの方々が大好きと思える人達。例えばアーティストだったり、それから通所の職員の方々だったり。こういう人への「好き好き、大好き!」っていう気持ちが伝わってきて、なんだか、オレンジ色の優しさが循環していて、それが満ちているような、そんな雰囲気を感じた。

 

それと同時に、決して障害を抱えている人・その家族、みんながみんな優しさに包まれる環境にないこと、さらに言えばギリギリラインの生活を送っていること、自分の子供に障害があっても、それを見て見ぬふりをして髪を振り乱して働かないと、生活できないような状態に追い込まれている家族、そういう人もいること、を思い出した。母のピアノ教室に来ている生徒さんは、だいたいそっちの方だ。

 

だからといって、比較することでもない。ただ、こういう優しさに包まれる空間の裏には、並々ならぬ苦悩と葛藤があるに違いないし、こういう優しさに、今は目の前に優しさがない人たちに触れてほしい、そんなことを思って、このブログを書いている。僕が書くことで、ちょっとでも広まればいいな。

ギャラリーの様子

胸を打たれた

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