火曜日、
一応、本当に一応だけど、モノづくり系の仕事に携わっている。
でっかい括りでいうと広告、というのだろう。2D、3D、はたまた音、ありとあらゆるメディアをいかに駆使できるかが重要だ。
自分ひとりで進められることなんか、たぶん1%もなくて、だいたいチームで制作をしている。
単独で取り組むときは、10歩進んで9歩戻る、みたいなスピード感で取り組んでいるのだけれど、チームでやる時は、むしろ最初の1歩が出ない。その1歩が出てしまうと、あとは坂道を転がる大きな太いタイヤのように、ぐるんぐるん回っていく。
これが生みの苦しみというものなのか?
チームでやると、出来上がる成果物の規模が大きくなる。例えば、1日だけ山手線をジャックしたり、渋谷のスクランブル交差点のビルボードを使ったり、映像に留まらず立体的に広告を作っていける。
とはいっても、僕は広告代理店に対してディレクションをする立場なのだけれど。
だから、彼らが居てくれないと自分が作りたいものは作れない。
こういう時、本当に最初の1歩を踏み出すまでが大変だ。
悩む悩む悩む、たぶん三桁くらいは考えている。
確認確認確認、たぶん二桁以上の部署に確認している。
それでも1歩が出なかったりする。
いま、まさに片足が上がったくらい。あともうちょいだ。
まだまだ今夜は長い。