HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

4月28日 子供と向き合う時間を外注する親について

日曜日、

 

 

昨日に引き続き、今日もVoicyを聞いていて、とても腑に落ちた話を共有したいと思う。

今日の結論は、自分の思い通りにならない時にどのように対処して切り抜けるか、この力を身に着ける機会が失われているということに自覚的になった方が良い、ということである。

この結論にもとになった放送は、Voicyではお馴染みの尾石はるさんのこの放送だ。

voicy.jp

数年前に流行った鬼からの電話。子供が言うことを聞かない時に、

「そうやって言うこと聞かないから、鬼から電話かかってきたよ」と、子供を恐怖でねじ伏せるというアプリが流行ったのは結構有名な話である。SNS界隈を中心に、結構話題になっていたと思う。

尾石氏によると、このアプリは、子供が押し返す力を育む機会を奪っているという。どういうことか。

子供は幼少期は全てが自分の思い通りに行く環境で成長していくけれど、大きくになるにつれて自分が望んでいない状況に遭遇する機会が増えていく。

というか、この世の中、自分の思い通りに行かないことの方が大変であると言っても差し支えないかもしれない。

そんな時に、子供が当たる先として最も身近な存在が親である。親に対してイライラをぶつけ反抗する。もちろん、親側に余裕があるのであれば、その反抗に対して親側も折れずに反抗し、バトルが始まる。一見、結構荒々しく聞こえるかもしれないけれど、これを経て、この世の中、自分の思い通りには行かないのだということを自覚し始めるのだと思う。

一番良くないのは、子供のわがまま、自己中心的な意見に対して、全てをそのまま受け入れて子供の思い通りにさせてしまうことだけれど、それと同じくらい悪いことは、子供とぶつかることを避けることである。

 

鬼からの電話は、まさにそのぶつかる機会を奪うアプリなのだ。

 

その結果、子供は押し返す力を養うことなく大人になっていく。打たれ弱いと言い換えることができるかもしれない。

そうなると、すぐに学校や会社を辞めてしまったり、引き籠りに繋がってしまうことにもなるかもしれない。

もっと良くないのは、どうしていいか分からず、自ら命を絶ったり、その逆で相手を殺してしまうかもしれない。

 

このエピソードを聞いた時、尾石氏がどうしてずっと働いてきた会社を辞めたのか、少し分かったような気がした。

彼女は、外資系メーカーで管理職まで昇進した人物である。Voicyや各種SNSでは、自分のやりたいことが出来た、勉強するために大学院に進学することにしたから、と言っているが、本当は子供と向き合う時間を作るためだったのではないか、と思った。

 

今の世の中、子供と向き合うことを外注する親がとても多いと思う。もちろん、僕は親になった経験がないから偉そうなことは言えない。けれど、子供たちにピアノを教えている僕の母から、割とそういうことを聞く。親が、子育てに興味がない、外注していると、子供に底力がない、と。

ただし、親が何かに熱中している場合は違うらしい。要は、頑張っている姿、熱心に何かに取り組んでいる姿を身近に見ていると、子供たちも頑張るようになるらしい。それは、きっと何かに夢中に取り組むときは、そこに必ず思い通りにならない逆境が存在していて、それをどうやって乗り越えているのか、親自身が子供に見せることができているからだろう。

 

子育ての外注、これは結構悪だと思った。