木曜日、
まるで洞窟の中を彷徨ってるみたいだ。
経験が浅いチームで、取引が初めての代理店と、かなり複雑なことに取り組んでいる。
「これって、どこの誰に聞けばいいんだっけ・・・?」
こんなんばっかりである。
他のチームのみんなは優しいから、何でも聞いてくれるけど、回答は持ち合わせていないのが痛いところ。
チームの外、部署の外、会社の外と枠を広げて確認・相談していくしか方法がない。
気づけば15時、かと思ったらもう17時。え?時間は一瞬で溶ける。
そして気づけば19時。
なにで気づいたかというと、お腹が鳴って気づいた。
そんな時に、チョコレート効果のパウチタイプが、目の前に差し出される。
「わたしお菓子めっちゃ買い込んでるから、食べてこれ」
僕のお腹の音がそんなに大きかったのだろうか。
とかなんとか思ったけど、まるで女神だ。
これが正解。
お腹が鳴った時、体が疲れ切っている時、いい感じのカカオ含有量のチョコレートは、間違いなく体にしみわたる。
もう一度言う。これが正解だ。
まるで彼女は、ドラえもんだ。見た目ではない、懐の深さと優しさだ。