HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

3月17日 懐かしいってどういうこと?

日曜日、

 

 

懐かしい味、懐かしい曲、懐かしいCM、懐かしい場所、、、。だれにとっても懐かしい〇〇って必ず存在していると思う。そして、多くの場合、その懐かしさを通じて思い出しているのは、自分の印象に残っている過去なのではないだろうか。

その過去には、家族や友人、他にも色々な人が関わっていると思うけど、その過去を懐かしいと思うのは、自分自身だけ、つまりとても個人的なことなのだと思う。

個人的なこと、というのは、私自身、あなた自身にしか分からない思いや感情で、だれかと分かち合うというものではない。

昔を思い出して「懐かしい」という風に回想する時、もちろんそこにはあまり悲観的な雰囲気はないと思う。だけど、ハッピー、ポジティブだけかと言われると、決してそうでもないと思っていて。

ある曲、ある番組、ある食べ物から懐かしさを感じる時、どこか昔自分が抱えていた寂しさ、悲しさ、悔しさ、無力さ、焦燥感、強がり、みたいな過去とも結びついていると思う。そして、こういった自分の弱さや、当時の葛藤に飲まれてしまった場合、そこにはきっと懐かしさは感じない。

こういった逆境に対して、もがいた結果、なんとか乗り越えられたっていう結果としての今があるから、現時点から逆算したその地点を、懐かしいねぇって思えるのだと思う。

と考えると、私たちはこの懐かしさに支えられている、とも言えないだろうか。

懐かしさを感じる時、うしろめたさを感じる人は少ないはずだ。むしろその逆で、当時を思い出した後で、「明日からまた頑張るか~~」という感情になっていないだろうか。

だから、懐かしいという感情は、私たちの心をくすぐる。訴えかけるものがあるのだと思う。

そして共感を巻き起こすのだと思う。

 

今日たまたま読んだ雑誌『ブレーン』の4月号で、企業の広報担当やクリエイティブ担当が選ぶ、印象に残っているCMソング、みたいな特集があった。

 

うっわ、懐かしい~~~~~~~の嵐だった。

 

それからちょうど、石崎ひゅーいさんのラジオ『気になる世界の身になる話』で、どの曲も昭和風に変えてしまうというアーティストさんがゲストに出ていて、これまた「于わぁ懐かしい、、、、」と思ってしまった。

 

こんな感じで懐かしい気持ちに触れた週末。でも、本当は、いま取り組んでいるWeb CMでも追及しているテーマ探しでもあった。

まさに、懐かしさと共感をどうやって表現するか、がテーマとなっている。

上述の通り、懐かしいという気持ちは、1人1人違うとても個人的なものだから、そこに響くと、とても印象に残るし深く刺さると思う。でも、だからこそ難しい。

 

懐かしいという感情を分解すると、どうやって周囲を共感させるかということのヒントが見つかりそうな気がした。