月曜日、
昨日読み終わった本『働かないアリ 過労死するアリ』(扶桑社新書)。アリの事が大好きすぎる著者による、アリの研究を通じて得た学びを人生観にも広げた壮大な本である(ネタとしての壮大である)。
田村敦のNewsCLUBという番組で、この本とこの著者が紹介されていたことをきっかけに読み始めてみた。著者は村上貴弘氏。ちなみに前著は『アリ語で寝言を言いました』である。驚愕だ。
この本の中で、アリが好きで好きでしょうがないんだろうな、と思うエピソードは数えきれないほど出てくるのだけれど、ユニークなポイントが、アリを目の前にした著者の隠しきれない溢れ出てくる高揚感だ。
『デュフ、デュフフ』
興奮が抑えきれない著者の気持ちを一番表している表現。もう、読んでいるこちらまで、別にアリとか好きじゃないのに気持ちが高ぶってくる。
さてさて、この本から学ぶことは沢山あるのだが、僕は少し違う感想を得た。
”ここまで夢中になれるようなものがあるって、なんて幸せなんだろう”ということだ。
どんな危険な目にあっても、アリを追い続けることをやめない著者。山の中で遭難しかけても、結婚指輪を切断することになっても、何度も死にかけてもそれでもやめない。そして、アリを追いかけ続けるために世界中を飛び回ってサバイバルを繰り返しているからこそ、体も相当丈夫だと思う。きっと鍛えてもいるんだと思う。
夢中になれるもの、好きになれるもの、こういうものがあると、気持ちが満たされて精神的に満足した生活が送れると思う。加えて、好きなものを追求し続けるためには、体も健康でなくてはいけないから、結果として身体的にも健康になる。
なるほど、そうか。
好きなもの、夢中なものを追い続けることは、人生を健康に生きていくための最も健全な方法なのかもしれない。
デュフ、デュフフ、デュフフフ
どうしても人の評価が気になってしまって、とにかく自分が満足すればそれでいい、みたいな好きなものが僕はまだ見つかっていない。
ただ、こういう人の人生を垣間見れる読書、そしてラジオは、もしかすると僕が大好きだと思える一つの趣味なのかもしれない。それから、早朝のランニングと深夜のランニング。
デュフ、デュフフ、デュフフフ
働きアリから抜け出そう