水曜日、

「ねぇ聞いたよ~、あたしのこと、まるでお人形さんみたいにかわいいって言ってくれたんだってね。優しすぎる」
同僚から突然送られてきたチャットに書かれていたメッセージである。
ドキッとした。
遡ること約2週間前。取引先との撮影現場での出来事。その取引先は広告代理店。僕らのチームだけでなく、他のチームとも取引がある。その日は、僕らのチームが次のプロモーションのCM撮影をしていた。その時に話していた内容が、もう別のチームの耳に入っているのだ。
ちょっと焦った。口軽すぎだろ、、、。
ただ心から安心したのは、基本的に話していた内容が、誰にとってもネガティブな内容ではなく、むしろポジティブなものだったからである。
陰口というのは、生きている以上だれでも叩いてしまうものだと思う。そして、時には陰口は関係性を良くするためにも必要だと思う。
今ここにいる、あなたと私だけの秘密ね、みたいなそんな特別な関係を作ってくれるからだ。ただ、そんな関係は脆い。すぐに決壊して、そこで話していた内容は一気に漏れ始める。
ネガティブなことを話していたら、それはもう信用は崖崩れだ。ただ一方で、ポジティブなことを陰口として話していると、逆に信頼感が獲得できると思う。
「この人、裏でもそんな風に言ってくれてるんだ」と。少なくとも僕はそう思う。
もちろん、面と向かって表でも、相手のいいところをたくさん伝えてあげるのが良い。そして表でも、同じように、むしろもっと良いことを教えてあげるのが良い。
表も裏もポジティブであれば、表も裏も味方にできる