土曜日、

この日記でも何度も引用しているけれど、僕が毎日聞いている音声コンテンツの一つにVoicyがある。
なかでも、荒木博行さんがホストを務める『荒木博行のブックカフェ』という番組を聞かなかった日はない。これは、僕が荒木さんを尊敬しているからでもあるけれど、同時にこの番組が365日毎日更新されているからである。
そして今日、12月21日が荒木さんがvoicyを始めてから6周年の記念日とのことであった。僕がVoicy自体を聞き始めたのは、コロナのちょっと前くらいからだったから、僕は荒木さんの番組のリスナー履歴5年くらいである。
もちろん、途中で体調を崩したり、そういえばコロナに罹患された時もあった。
ただ、そういう時は他の番組のパーソナリティが、なんと代打として荒木さんの番組を続けてくれたのである。基本的には、本の紹介や著者との対談がメインの番組だが、代打の時は、荒木さんとの馴れ初めや想い出を語ってくれる回となっていた。
6年間も365日放送を続けるのは、簡単に真似できるようなことではない。荒木さんによると、毎日続けたいということは意識しているけれど、それだけであるとのこと。
つまり、毎日続けるために頑張っているということは特にないらしい。他のパーソナリティだと、ネタ切れになってしまって放送がストップしてしまうこともあるのだが、これまでネタ切れになったことはないらしい。むしろ、まだまだ話し足らないそうだ。
それは、この番組が、本を題材にした番組だからである。
荒木さんは、界隈では誰もが知るほどの読書家。家じゅう本だらけ。背表紙から圧力を感じたらそっと本を取り出して読み始めるらしい。それが、読み時のサインとのことである。
日々新しい本が出版されるから、読む本が尽きることはない。つまり、紹介する本や内容が尽きることがないのだ。
読書が好きだし、もともとグロービスで講師をしていたこともあって、話すこと自体も苦手ではないという。だから、荒木さんからすると、ただ自分がやりたいことをやっているだけ、ただ楽しんでいるだけらしい。
再生回数とかフォロワー数とかイイネ数とか、そういうのは本当にどうでもいいらしい。それよりも、自分が紹介したいことを紹介すること、そこにつくコメントを読んでまた学びを深めること、それ自体がとにかく楽しいらしい。
だから、彼の放送は、毎回全く無理がなくて、いつも穏やかで、聞いているこちらも安心して学ぶことができる。
彼がコロナで倒れた時に、次々と代打が現れたのも、きっと他のパーソナリティからしても、純粋にVoicyを楽しんでいる荒木さんのこの番組が好きだから、なんだと思う。
6年。小学校生活を土日含めて皆勤賞みたいなものである。
好きっていう気持ちは本当に強いエネルギーを生むようだ。自分自身のモチベーションもそうだし、他人も惹きつけるということなんだろう。
改めて、自分の好きに耳を澄ませたいと、そう思った。