HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢32歳。日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

11月16日 都合がいい

日曜日、

 

 

今日もVoicyを聞きながら妄想したことを共有したい。社会派ブロガーのちきりんさんの放送である。

ちきりんさんは政治に関することから、日常で感じたこと、それから旅を通じて学んだこと、考えたことを中心にVoicyとブログで発信をしている。今日聞いたのは、この3つ目である旅を通じて思ったことについて、の内容である。

社会派という立場を取っていることもあり、ちきりんさんは観光スポットだけでなく、社会的に議論を巻き起こしたような、そういうトピックと関係がある場所にも訪れている。分かりやすい例でいうと、アウシュビッツの収容所や戦争博物館などだ。

今回取り上げたいのは、大湊の海上自衛隊を訪れた時のことだ。そこにある資料館では、第二次世界大戦中の日本軍がどうやって戦っていたのか、戦略周りを紹介しているとのこと。そして、その紹介のされ方が、いかにその戦略が正しかったのか、日本が優れていたのかというように、日本礼賛スタイルで書かれているということに違和感を覚えたとのこと。

僕もこの話を聞いて、ちきりんさんに強く共感を覚えた。

少なくとも、日本は第二次世界大戦において敗北している。それだけならまだマシだが、問題は計り知れない人数の犠牲者を出している。それなのにも関わらず、自分達がやっていたことが正しいという主張だけでなく、それがいかに偉大なことなのかという風に取り上げて紹介することは、明らかに間違っていると僕は思う。

結果を伴っていないのに、その過程を評価するようなものだ。ただ、その過程も決して評価できるものではないけれど。

この話から、僕は現代のビジネス領域においては絶対あり得ないことだなと、着想を得た。特に、外資系であればなおさらだ。

端的にいうと、結果が悪くても、そのプロセスが良ければ評価するという考え方だ。ただ問題は、そのプロセスが全く倫理的でなかったとしても、目的に対して盲目的に突き進んでいけば評価する、というその姿勢である。そしてその目的が、正義でもなんでもなく、人を殺すことが最終目的であるということだ。

もちろん、今と昔は違うけれど、80年前の私たちは、今考えたらあり得ない価値観を持っていたのだと、こういう話を聞くとぞっとするのである。

戦争に勝たなきゃいけない中で、結果として戦争に負けて、そして多くの犠牲者も同時に出して、それなのに考えていた作戦や方法は礼賛に値する、こんなことってどう考えても都合が良すぎないだろうか?と思ってしまう。戦争に関しては、勝つ負けるとかそういう議論の前にそもそも良くないことではあるけれど。

 

やるならしっかりと結果を出すこと。そして、その結果が悪かったのなら、なぜそうなってしまったのか振り返りをすること。その振り返りの中で、大きな過ちに気づいたのであれば、潔く認め謝罪をすること。そして最終的には、その目的自体が間違っていたということに気が付き、未来に同じ過ちを繰り返さないこと。

平和の大切さに加えて、こういうことも戦争から学べることだと、僕は改めて感じた。