HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

5月14日 信頼すること

日曜日、

 

この土日は、なかなか天気が悪いようだ。土日は、思い切り洗濯物をバルコニーに干したいのだけれど、それが出来なくて少しストレスがたまる。こんな日は、早く家を出て、溜まっているタスクに取り組むが吉である。

GW明けから、本格的に今年の冬のプロモーション検討に入った。僕が務める会社はメーカーではないから、商品企画をする必要ないのだけれど、各シーズンでキャンペーンを打っているので、その企画を考える必要があるのだ。一つのキャンペーンにおいては、いわゆる購買ファネルの上から下まで一気通貫で任せられることが、このポジションの魅力でもあり、大変な部分でもある。

 

GW休暇中に、昨年の冬のプロモーションの振り返り&課題の抽出は実施した。ここからは、ターゲット選定を行って、取り組み開始からOAまでに時間を要するメディアプランニングに取り組む。ただ、考えれば考えるほど、本質からずれていってしまっている気もする。

 

細かいことは情報漏洩のリスクから書けないが、毎年同じような商品を販売している。メーカーではないのだが、メーカーが売りたい商品をキャンペーンに載せてPRするような仕事なので、

「こういう商品作った方がいいんじゃないの?」

「今のトレンド考えたら、御社のこの商品押し出すべきでは?広告費のアロケーション変更したほうが良いのでは?」

とあれこれと考えてしまう。どうしてもメーカーがクライアントになるので、こちらから指示は出せない。提示された材料をいかに上手に調理して、消費者に買ってもらうか、というところが私の腕の見せ処となる。

 

この、本質っていうことを考えていた時、ふと、この前聞いたポッドキャストを思い出した。

open.spotify.com

ヘラルボニーという会社について、COTEN RADIOで取り上げていた時の放送である。この時は、COTEN RADIOでも障害の歴史についてシリーズ展開されていて、その番外編として紹介されていた。

そして、最近ヘラルボニー自体もポッドキャストを始めたようで。また、この内容が本当に良い。最新回は、ヘラルボニーが契約をしている障がい者アーティストの方と親御さんとゲストに迎えた回である。

open.spotify.com

 

まずCOTEN RADIOで放送されてから、すぐにSNSで検索してみて、そのデザインのかわいさに一目ぼれした。そして購入品がこちら。

 

ブックカバー「(無題)(青)」

https://store.heralbony.jp/products/art-book-cover-midorikudo-untitledblue

本を読む方には本当にお勧め。

 

ヘラルボニーは、障がい者のお兄さんを持つ松田崇也さんと文登さん(一卵性の双子さん)が、作られた、福祉実験ユニットの会社である。実際に障害を持つアーティストの方と契約を結び、そのデザインをモチーフにされた商品を販売したり、企業とコラボしてアート作品などを手掛けている。

 

本当に語りたいことが山ほどあるのだけど、特に気に入ったのは、決して障がい者の方を社会福祉の観点だけで見ていないことだ。ビジネスパートナーとして契約をしているのだ。だから、商品の選定やデザインについても、美術館のキュレーターの方などとしっかりと吟味しているとのこと。障がい者支援を、福祉とか、ボランティアの枠組みにおさめないところが、本当に素敵だと思う。

 

実際にお兄さんが知的障害をお持ちということで、幼少期のエピソードも話されていたのだけど、障害があるからと言って、それを隠すことはしなかったお母さんの姿が印象に残った。きっと、この考えが、今の二人の根底にもあるんだと思う。

 

助けを求めている人、必要としている人に対して、手を差し伸べることは大事だ。ただ、それをいつまでも福祉として捉えていたり、ボランティア文脈でとらえていることは、被援助者をいつまでたっても上下関係で見ていることになると思う。

 

時間はかかるけど、信頼すること。だから、ぶつかる時はとことんぶつかる。でも、それが対等な関係を築くことに繋がるのかなと思った。

 

今度東京でギャラリーが開かれるみたいだから、是非行ってみたいと思う。