HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

6月12日 違う見方を面白がること

月曜日、

 

今日も朝から雨が降っていた。なんだか、ここ最近毎朝雨の中ランニングをしている気がする。どんなに雨が降っても、病気で寝込んでいるか、ケガをしているかではない限り、走るという風に決めている。とはいっても、やっぱり雨だと少し気持ちが萎える。

それが月曜日となると、更にその気持ちに重力がのしかかってくる。

そんな状況だと、一つ一つの動作がいつもよりもゆっくりになってしまうようで、家を出る時間が目の前に迫っていることに焦る。バタバタで始まった月曜日の朝であった。

 

今日は、新しく僕が所属するチームのマネージャーとなった人に、この前の母の日にかけて実施したキャンペーンのレビューについて相談をする日だった。レポートラインの相手が変わると、何を大事にするかも変わる。だから、これまでの踏襲でデータを抽出したり、資料をまとめたりするのは、あまりにも一方的。ということで、事前にSQLを使って抽出するデータや切り口、資料のまとめ方について相談させてもらうことにした。

 

僕は今の会社に中途入社してまだ1年も経っていない。前職から同じマーケティングという職種であるけれど、扱っている商材が全く違っているし、前職の時は海外マーケット、今は国内マーケットということで、ターゲットも違っている。マーケティングの基礎的な考えは同じでも、それ以外はむしろ全く違うのだ。そんな僕がこれまで培ってきた知識や経験は、今の会社で10年以上働いているそのマネージャーにとって、正直どうでもいいレベルの話だと思っていた。だから、今日もこちらから骨子を作って持っていたけれど、たぶん思い切り修正が入るだろうな、と覚悟していた。

 

しかし、全然反応が違った。

「なんでそういう切り口が良いと思ったの?」

「これを通じて来年はどうしたいって思ってる?」

「この切り口の狙いって具体的に何?」

「ここに加えるとしたら、あとどんなデータを掛け合わせる?」

 

僕が一通り説明を終えると、たくさんの質問が飛んできた。最初は、うわぁこれは結構やばいやつかもと思ったけど、僕の返答一つ一つに、

「なるほど!そういう切り口ね」

「確かに!それは面白いかも。最終的にいらないかもだけど、僕も見てみたいです!」

「話を聞いて、僕は〇〇の切り口があると思ったけど、そういうことかな?」

 

なんと、全ての回答や考えてきた切り口を肯定的に捉え、よくわからないことはしっかりと質問をしてくれたのだ。

正直ちょっとびっくりした。前の上長はこんな感じではなく、良くも悪くもテキトーで簡単に承認をもらうことができていたからだ。

 

今回新たに上長になったマネージャーは、どちらかというと研究者タイプで、新しいことを知ることが大好き!というタイプ。だから、こちらがしっかりと考えていくと、その考え方に焦点を当てて、色々と聞いてくれる。学びたい!という意欲が強い。

 

実は僕も全く同じタイプで、人に興味があるというより、その考え方に興味があって、新しい切り口だと興奮するタイプ。

 

経験がなくたって、知識がなくたって、自分が思いつかないような、もしくは思いついていたとしても切り捨てていたような切り口や、そこに至るロジックを尊重してくれる、そんな上長はある意味とても愛おしいと思った。