HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

6月27日 過去は前にあると思うから

火曜日、

 

 

蒸し暑い日が続いている。体が本当に暑いと感じているとき、僕は指の毛穴からも汗が出てくる。今朝はランニングをしながら、そんな感覚を味わった。この暑さの先に、いったい何が待っているというのか。多分、何も待っていない。

一方で、ランニングの先には、いつも心地よい世界が待っている。だから僕は走り続けるのだと思う。ただそれは、たった30分、長くても1時間という先の未来に確実に待っている心地よさで、それがどれだけ心地よいものかを知っている。暫しの間、自分に不可をかけて耐える、ということについて今日は少し考えた。

 

僕が務めている会社は、何かと同僚を称える文化があり、毎月色々な単位で表彰がある。全社的な表彰、部単位での表彰、セクション単位での表彰、グループ単位での表彰、などなど。今日は、月次のセクションMTGがあり、そこで今月の表彰者が発表された。

毎回3名が選出され、ブロンズ、シルバー、そしてゴールドという風に順位がつく。なんと、今月のゴールド受賞者は僕だったのだ。全く予想もしていない、というより言ってくれよ~と思いながら、受賞背景が語られるのを聞く。簡単にまとめると、マーケット的にはだいぶ不利な状況だったにも関わらず、試行錯誤によって前年比を大きく上回る結果をもたらした、ということであった。

 

この表彰の対象になっているキャンペーンは、僕が今の会社にジョインして3ヵ月目から責任者として担当したものだったから、目の前にあるものをただひたすらにこなしていった感があり、気づいたら結果オーライで終わっていた。だから、あまり実感がなかった。

 

こうやって改めて表彰をされると、確かに頑張ったのかもしれないなぁと思う。そして同時に、今後も頑張れると思うのだ。僕は、典型的な褒められて伸びるタイプの人間だ。

もちろん、逆の性質の人もいると思う。厳しい状況の中の方がむしろ成長できる。耐えて耐えて、耐え抜いて大きく進化する。そういう考えもある。

 

ただ、僕はそれに対して色々と思うことがある。

確かに、厳しい環境に身を置くことで進化できるし、生き物はそうやって進化してきた。でも、時間軸が違うと思う。30分とか1時間先の進化ではなくて、もしかすると生きている間には身を結ばない進化かもしれない。類人猿から今の人間に進化したみたいに。

それに、明日が必ずあるっていう保証は、今この瞬間だってない。だから耐えて終わる人生ならば、褒められてそれをポジティブに捉えて人生終わった方が楽しくないだろうか。

小さい頃にやっていたスポーツ少年団のミニバスケットボール。肥満体型の僕には動くことがまず辛く、更に集団スポーツが苦手で、毎回苦痛でしかなかった。今その経験の何かしらが活かされているかもしれないけど、認識できない。

 

一方で、その頃からピアノの伴奏をし始めて、人までピアノを弾くようになり、周りから褒められて音楽の世界に入っていった。今でも音楽をやっているし、毎日音楽も聞いている。

 

詩人の高村幸太郎は、有名な詩『道程』の中で、

「僕の前に道はない」「僕の後ろに道はできる」と言っているけれど、一方でギリシャ時代の人々は、自分たちが見ることのできる過去と現在が目の前にあり、見ることのできない未来は後ろにあると考えていたとのこと。ボートで後ろ向きに漕いでいく、そんな感じですね。

 

僕もどっちかというとそんなイメージを持っていて、過去が前に広がっていると考える方。だから、耐える過去より、楽しい&嬉しい、そしてそれをばねに頑張れる過去がいいなぁと思った。