日曜日、
毎朝欠かさず聞いているvoicy。何人かのパーソナリティーをフォローしているのだけど、今朝の更新も含めて、この「本音」について語っている放送が幾つかあった。
実は今日、自分の業務に必要な統計調査資料を物色しに、区立図書館に行ったのだけど、そこで「アンケート調査年鑑」という、政府刊行物を発見。そのアンケートの回答集をパラパラと見ながら、やっぱり本音って語られないよなぁと思ったので、ちょっと深堀りたい。
まず、8月19日の「学びの引き出しはるラジオ」の放送。今回は、質問回答だった。リスナーの方から寄せられた質問に、パーソナリティのはるさんが答えるものだ。
質問を完結にまとめると、なぜ子どもが夏休みに入ることをネガティブに捉えるママ友が多いのか、という質問だった。質問者さん自身は、自分の子供が夏休みに入ることを、とてもポジティブに捉えている一方、多くのママ友が
「夏休みになっちゃったねー、大変だよねー、まったくねー」
と、こんな感じでネガティブ捉えているとのこと。
この質問に対して、「本音と建前です」と、スパッと回答。でも、分かる気がする。
もし、ママ友との会話で、
「夏休みに入っちゃったねー」という会話になった時に、
「うちは、別に辛くはないかな。今年は海外旅行も行くしね」と、返したら、その場の雰囲気はどうなるだろうか。もちろん、それが本当のことであってもだ。
誰か敵を作るくらいなら、本音は言わない方がいい。それが建前だと思う。ワーママの世界なんて、建前しかないと、個人的には思う。
そして、もう1番組。それが今朝の荒木博行のBookCafeの放送。
「激務で追い込まれた時にどうするか問題」
こちらも、相談者からの質問に対する回答だ。
この相談者の激務レベルが分からないから、うまく回答ができないということを前提として起きつつ、一方で忙しいことを求めている自分がいませんか?と回答。
これも分かり身が深いと思った。
「もう、本当に忙しくて時間がないんです」
こんな風に言っている人をよーく観察すると、なんかそこまで辛そうな感じがしない、ってことありませんか?
仕事を振られている自分は周りから認められている、求められているんだっていう承認欲求が満たされている感じ。
僕自身も、言われてみれば当てはまる気がする。忙しい時こそ、何かそういうことを言っている自分に酔っている気がする。
問題は、その時は自分の承認欲求が満たされている、なんてことは考えないし、気づかないということだ。氷山の水面下の部分、そこにそういう隠れた気持ちがあるということ。
そして、本当に激務で精神的に参ってしまっている人は、忙しいなんて言わないと思う。だから、忙しいとは発してないけど、なんだかとてつもなく疲れている人がいたら、その時は助けてあげるタイミングなんだ、と逆に肝に銘じようと思った。
ちなみに、図書館でチラ見したアンケートは、夫婦の関係に関するアンケート。
夫の家事参加に満足しているかどうか、という質問に対して、7割の妻が何かしらの不満を抱えているという回答。これだけだと、夫にもっと家事に参加してほしい妻が多いんだなぁという想像ができる。
ただ、フリーアンサーを読むと、
・私より夫の方が料理がうまく気に食わない。
・スマホを見ながら家事を手伝ってるから、永遠に終わらない。
・丁寧にやり過ぎる。
こんな回答が結構並んでいた。つまり、家事を手伝ってほしいんじゃなくて、むしろ下手に手伝われた方が迷惑だ、と思っている人の方が多いんだと思う。
夫の家事参加がニーズではなく、その水面下にあるのは、
夫に代わる家事ロボットやそういったサービスの導入(お金は夫がその分入れる)っていうことだと思う。
ただ、これも言語化しないと、妻自身も気づいてないかもしれない。
本音は語られないなぁと、つくづく思った夏の1日だった。
色々と今後のコミュニケーションに活かせそうだ。