HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

8月28日 道は拓ける

月曜日、

 

 

私は、預金口座の残高を、スマホのアプリで管理・確認している。

なんとなく、毎日どこかのタイミングで確認をするのだが、今朝は目が覚めて、最初に口座アプリを立ち上げた。

 

「おっ。。。。」

 

約300万円、しっかりと引き落とされていた。大学の授業料として借りていた、日本学生支援機構奨学金である。大学を卒業した直後から返済が始まり、先月までは月々の支払で返していた。

ただ、利子がバカ高いこと、そして何となく借金を抱えていることが、自分の次の行動を阻害しているような気がして、残額繰り上げ返済を申請していたのである。

 

正直、自分の口座からこれだけの金額が、一気になくなるのは、想像していた以上に衝撃的だった。ああ、これからは節約しないといけないなぁとまで思ってしまった。

 

ただ、同時に、この奨学金があってよかったなぁと、しみじみ思ってしまう自分もいた。

僕は、大学4年間(正式には5年間)に、授業料以上の価値を見出せたと思っている。

最初の1年間は、正直早く辞めたくて仕方なかったのだけれど、クラスの外、学部の外、大学の外にどんどん飛び出していったことで、大学生活が180度変わった。そうやって、自分のやりたいことを徹底的にやれたのも、この奨学金があったからなのかなぁと思っている。

 

もし、親に大学の授業料を払わせていたら、こんな風に自由に過ごせなかったと思っている。多分、僕の親も、

「まあ、自分が好きで受験して、自分のお金で通ってるんだから、自分の好きにすればいいよ」

とこんな感じだった。だから、新卒で入った会社に就職する時も、いまの会社に転職をするときも、責任もって奨学金を返還し続けられるなら、何も言わないよと、結構大人な対応だったことを記憶している。

 

たかがお金というけれど、されどお金とも言うように、お金は本当に大切だ。

 

実を言うと、僕はこの授業料分の奨学金とアルバイトで稼いだお金だけでは、自分のやりたいことが実現できず、大学から2つ、都道府県から1つ、返済なしの奨学金をもらっていた。

それなりに高い基準が設定されていたけれど、お金欲しさに、なんか色々こなしていた気がする。交換留学を実現できたのも、このお金に支えられたことは言うまでもない。

 

奨学金に関しては、日本学生支援機構奨学金以外、実はそこまで知られていないのではないか、と思う。

僕も、大学に入るまでは、そもそも自分の大学が幅広い奨学金を用意していること、家庭の収入に合わせて奨学金がもらえること、具体的な目標や企画の達成のために、応援してくれる奨学金があること、こんなこと全く知らなかった。

 

やっぱり、社会人になるまでは(僕の場合返済があったから、社会人になってからも数年間は)、正直お金に困ることが本当に多い。それで夢や、やりたいことをあきらめてしまう人も結構いると思う。

 

情報が行き届いてないだけで、助けてくれるシステムがあるっていうことを、多くの学生さんに知ってもらいたいなと、改めて思った一日だった。