金曜日、
「ありがとう」
この言葉で始まる返事。
僕が所属するチームのリーダーは、僕からの報告に対して、必ず「ありがとう」という言葉で返答する。僕はこれがとても好きだ。
特に指示されていない、むしろ自分がやりたくて、調べたくてやったことに対して、「ありがとう」って言ってくれる。
この返答は、まるで僕自身そのものが肯定されているかのような、そんな感覚を抱かせてくれる。
自分が考えて、自分で行動して、そして何かしらのアウトプットを自分で出す、これに対して感謝されると、あなたの存在自体を丸ごと感謝している、そんな風に感じられないだろうか。
職場で感謝される時ってどういう時だろう、ちょっと考えてみた。
多くの場合は、頼み事を引き受けた時、そしてその対応が完了して報告した時だと思う。
ただ、この時に言われる「ありがとう」と言う言葉。
これは、あまりにも当たり前すぎて、あまりにも自然な会話の一部すぎて、実は相手にあまり伝わってないかもしれない。ちょっとそう感じた。
もちろん、本質的な話をすれば、ありがとうを言う・言わないの議論じゃない、それは分かっている。
ただ、自分が想像している以上に、実は相手には自分の気持ちが伝わっていないのではないかと、ふとそんなことを想った。
じゃあ僕の場合はどうだろう、ちょっと振り返って、そして驚愕した。
ありがとう、そして、ごめんなさい。
こういった言葉は自然と口に出ている。
でも、相手とのやり取りでふと感じた相手の良いところ、こういったところを素直に口に出せていないことに気が付いた。
例えば、今日の後輩との打ち合わせ。
年明けの企画に関して、現段階の構想状況をシェアしてくれた。
話を聞きながら、この短期間でこれだけの量をリサーチできるって結構すごいことなんじゃないかと思った。
しっかりと定量的な情報から自論を述べている、その論理的な部分。これも、彼女の才能だなぁと関心していた。
そして、こうやって僕の期待を超えてくれて、本当にありがたいわ~と、そんな風に感じていた。
でも、僕は全く伝えられていない。
こういう自分の才能やいいところって、自分ではあまり認識できない。だからこそ、周りの人が伝えてあげることが大事なんだと思うし、その時の驚きはポジティブな印象として、ずっと残っていくと思う。
普段の会話での、「ありがとう」、これは当たり前。そして、当たり前だからこそ、そこには誰も気づかない。
つまり、相手に気持ちは伝わらないことが多いと思う。
だからこそ、ふと思った時に、それを伝えることは大事だと改めて思った。
まずは、僕のチームリーダーがやってくれているように、
ここで、ありがとうって言うのか!
っていうようなところで、僕も、ありがとうや、フィードバックが出来るようになりたいと思った。