HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

9月23日 ギフト選びのコツ『ずらして考える』

土曜日、

 

 

今日は、母の誕生日。あらかじめ、プレゼントは買って送っておいた。

母の大好きなお菓子「山田屋まんじゅう」

化粧箱に入ったギフト向けの詰め合わせだ。

 

お昼ごろ、母からのLINE。

無事に届いたのかな。そう思ってLINEを開く。

 

「プレゼントありがとう!猫たちが喜んでるよ~」

 

実家には猫が3匹いる。どんだけ実家に帰っていない僕でも、それは知っている。

でも、今日は猫たちの誕生日ではない。3匹とも違う。

というか、3匹とも元野良猫&保護猫だから、誕生日とかは知らない。

 

ん?

 

そう思っていると、

「ピコん」「ピコん」「ピコん」と3枚の写真が届いた。

 

1枚目。

「山田屋まんじゅう」と書かれたオリジナル段ボールに入ってくつろぐ、猫の写真。

 

2枚目。

高さのある化粧箱におさまって寝ている、猫の写真。

 

3枚目。

山田屋まんじゅうの紙袋の中に入って、目を真ん丸くしている猫の写真。

 

なるほど、そういうことか。

 

3匹中2匹は、箱が大好きで、段ボールを持った宅配業者が確認でき次第、玄関に一緒に出てくるらしい。

そこからは、段ボールの取り合いだ。

 

そしてもう1匹。この猫の好物はスーパーのビニール袋。

山田屋まんじゅうに付属されていたのは紙袋だったのだけど、どうやら袋ならなんでもいいみたいだ。

 

「うちの猫たちは幸せです~ありがとうね~」

 

追加で母からのLINEが届く。完全に、母向けのプレゼントは、猫たち向けのプレゼントとなったのである。

 

その後も、母のインスタアカウントには、さっきの写真がアップされている。相当嬉しかったようだ。

それならそれで、僕としては結果オーライだから全然OK。もちろん、中身の山田屋まんじゅうは、冷蔵庫とかに移されたのだろうし、問題なしだ。

 

この、ひと時のやり取りを通じてちょっと思った。

 

贈る相手に向けたプレゼント、これがギフトである。

 

でも、一番喜ばれるものって、その相手が大切に思っている人や存在を、喜ばせることができるものなのかもしれない。

 

最近の母は、この猫三匹のために生きているようなものだ。毎日写真が朝晩送られてくる。

インスタの投稿頻度も格段に上がっている。

こんな、目に入れても痛くない猫たちが喜んでいる、それがきっと嬉しかったのかもしれない。

 

たしかに、こんな話を聞いたことがある。

 

父の日のギフトを忘れずに贈る。実は一番ありがたいと思っているのは、母親らしい。

満更でもない様子の父を横目に、母が一番喜んでいる。

 

敬老の日のギフトを忘れずに贈る。実は一番ありがたいと思っているのは、両親らしい。

とても嬉しそうにしている祖父母を横目に、

あー喜んでくれてよかったと、一番嬉しく思っているのは両親らしい。

 

ギフトを考えるとき、もちろん贈る相手が最優先。

でも、ちょっとずらしてその周りの人々を考えてみる。

すると、今までよりもちょっと気の利いたギフトが選べるかもしれない。

 

すてきな1日だった。