HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

9月26日 克服できないもの 「血」

火曜日、

 

 

先日このブログで、歯の治療を始めたことを書いた。

あれから約3週間。

深刻化している虫歯の治療、事前の歯の検査、歯周病検査。色々とこなしてきた。そしてついにこの日がやってきたのだ。

 

抜歯、である。

先述の通り、カンボジア在住時代に、取れた銀歯を放置していたことが主要因となり、その歯はもちろん、周辺の歯までひどい虫歯になってしまった。そして、さらにそれを放置したことによって、もう抜歯するしか選択肢がなくなってしまったのである。

 

合計で4本だ。右奥歯3本、左奥歯1本。

さらに、もしかすると親知らずを抜いたほうがいいかもしれない、とのことで、上下の親知らずも合わせると、えっと、何本?8本?

 

さすがに今日すべて抜いたら、顔面麻痺になってしまうのではないか、とのことで今日は右側だけ、その中で絶対に抜かなきゃいけないもの3本を抜いた。

 

施術中、時折ズキンズキンする場面や、ガリガリする場面はあったが、まあそういうものだろうと思ってやりすごした。

 

だいたい30分くらいだろうか。無事に終了した。今後、もう幾つかのラウンドが残っていることを考えると、ちょっと気が滅入る。

 

終わった後で、歯科助手の方から一言。

「ごめんなさいね、顔面血だらけなので、はいこれ。蒸しタオル。これで拭いちゃってくださいね」

 

え、顔面血だらけ?たしかに、拭いたタオルを見ると、赤、赤、赤。。。。

ああ、これはまずい。

ただ、その時はまだ麻酔がガンガンに利いていて、横になっている段階だったから大丈夫だった。

 

処置室から出るとき、先生が色々と話してくれた。

最後、身なりを整えてお礼を言おうと思い、先生の方を振り返った時、

先生の右側にあった台、その台の上に載っているものを見て、立ち眩みを起こしてしまった。

そう、私の抜けた歯である。しかも、血だらけだ。それも尋常ではない、というか3本の歯を砕いて抜いたこともあって、10個くらいの血の塊が置かれている。色は、赤ではなく、黒赤光している感じだ。

 

ああ、今書いている間もちょっとクラクラしてきた。

 

僕がどうしても克服できないもの。それは「血」なのだ。

学生のころ、本当にたくさんのケガをした。大したケガではないのに、血が大量に出ると、もう授業どころではない。

冬の乾燥している時期、段ボールでぱっくりと切ってしまい、血が大量に出たりすると、その日はもうおしまいだ。

 

実は、この性質のせいで、僕は将来の夢をあきらめた。

ずっと動物のお医者さんになりたいと思っていたのだ。

 

道路で倒れてた猫も拾ってきちゃうし、

ほぼ瀕死だったスズメも持ってきちゃうし、

雨戸の中でぐったりしてた蝙蝠も家の中に入れちゃうし、

とにかく弱っている動物がほおっておけなかった。

 

でも、血が見られないということで諦めた。

これまで多くのことを克服してきたけれど、どうしても克服できないもの。

それが「血」である。

 

獣医さんをはじめ、歯医者といい、外科医といい、医者って本当に尊敬する。

 

みなさんの、絶対に克服できないものは、なんですか?